5月16日の日経総合面の、「企業収益、けん引役は欧・ア」という見出しの記事が眼を引きました。引用しますと・・・企業業績は堅調な世界景気や円安の追い風を受け、輸出企業主導で今期、五期連続の最高益に挑む(中略)。今回の決算の特徴は海外需要が牽引したこと。なかでも景気拡大が続くアジアや欧州などの比重が高まり、従来の米国頼みの収益構造が鮮明になってきたことだ・・・とのこと。個別企業では、世界景気の恩恵を受けたコマツ・商船三井、為替の恩恵を受けたニコン・川崎重工、資源高の恩恵を受けた東レ、住友商事などが紹介されています。
この記事は、現状を一言で語っている、よくまとまった記事と考えます。確かに指摘の通りで、要はここ数年の業績好調企業は概して言えば、グローバル展開できており、海外の好景気の恩恵を享受できた企業。このような企業の株価が上昇している一方、海外好景気のメリットを受けることが出来ない地味目の内需型企業については、株価が安値に放置されているケースが多い・・・・これが現状といえましょうね。
ポイントは、海外の好景気が国内にも波及するのかですね。当コーナーで紹介している低位バリュー銘柄は、地味め内需株の色彩の強い銘柄が多いのです。これらPBRで割安に放置されている銘柄の業績が好転するのか、もしくはこれら銘柄群に対するセンチメントが好転するのか。小生は、景気循環面からの強気要因も手伝い、国内景気も改善し、地味め内需株についても循環物色の展開になると考えているのですが、現状では、こう考えているのは少数派なのでしょうね・・・・。しかし個人的には、センチメントの改善は時間の問題と考えているのですが。
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