浜口です。
最近とみに思うんですが、株価が上がり続けることが、まるでピンと来ない。そんな若い人が、結構多い。当方はアベノミクスや黒田日銀の異次元緩和に伴う効果から、企業利益の回復が鮮明。日本はアメリカが成功した好事例を真似すればいいだけなんだから、景気はユルユルとでも改善し、株式は長期的に上昇していくと考えるのが妥当でしょう・・・・そんな説明を試みるわけですが、もはや理屈ではないんですね。
株式投資に対する見方については、マーケットと対峙しだした原体験の影響が本当に大きいんだなと、つくづく思いますね。
彼らの多くは、1990年以降のマーケットしか見ていない。要は、上昇相場というものがピンとこない。上昇相場を経験したことがない。1999年のITバブルも短命に終わったし、2008年にかけてのそこそこの相場も、後にリーマンショックでひどい目にあった。
そんな思いから、上昇相場と言うものの存在がそもそも、胎に落ちないというか、感覚として信じられないと言う。大真面目にね。
当方は、1984年ぐらいから株式市場を見ている。だから株式相場と言うのは、上昇するときには途方もなくあがるし、そういう時にはその状況を説明するもっともらしい理屈が登場して、株価は割高ではない根拠が示されることを肌で感じている。だから上昇相場が発生したら、なるべく早いうちの乗っかっておく。そうすればブームが終わっても、早めに降りることができるから。そう考えますけどね。
また・・・相場の上げ過程で、持っている株式は全部売ってしまった。にもかかわらず、株価は上昇を続けている。そんな状況で焦りだしている若い投資家は、ボチボチだが出てきている気はする。儲け損なっていると言う焦り。
今後の日本株の運用では、 そんな人たちの気持ち・行動がどう変わっていくのかいかないのか。それを注視していくことも、重要だと思いますね。