浜口です。
今週号の日経ヴェリタスの橘玲さんのコメント、「人は現実を見ないと動けない」は、その通りだなと思いましたね。
要約すると:
①中国は経済が低調なのに株式市場が熱狂する状況が発生した。株式バブルが早晩弾けると多くの市場関係者は予測した。実際、バブルは崩壊した。株式市場の未来を予測することは難しいが、近年、これほど見事に皆がバブル崩壊を的中させた例はない。
②ところが不思議なことに、世界中が中国株の暴落で大騒ぎしている。人々の予想通りになったわけだから、新聞の経済欄の片隅にでも、「中国株は予想通り大幅暴落」と1行書いておけばいいだけの話なのに。
③なんでこうなるのか。人は現実が起きてみないと動けない生き物だから。「予想していたこと」と「現実に起きたこと」は別と受け止めてしまう。これが人間の性と。
なるほど・・・そうなんだろな。遠くない未来に東京に大地震が来るというが、それが「現実に起きる」ことを前提に本気で準備している人は、見当たらないもんな。
翻って日本株はどうでしょう。当方はこう整理します。
①中国株のバブル崩壊はご指摘の通り。株価は既に相当下がっており、これ以上の下落は限定的。だって、すでに相当下がってるんだから。
②市場のセンチメントが弱気に傾く。当方は粛々と、追加購入の準備を。で書いた通り、当方は日本株の中長期上昇のシナリオは変わっていないと思う。 9月から10月安のアノマリーに加え、米国の利上げ先送り、中国株の下落が日本株に大バーゲンセールをもたらしてくれた。そう考えればいいんじゃないでしょうか。
逆手に取りたい。「予想していること」を粛々と実行し、「現実に起きたこと」、それが発生した時点でポジションを減らす。当方、そうしようと待っているところなんですね。単純でしょ?(笑)
安倍首相もここからは、経済中心で行くと言っている。 首相と黒田日銀、10月のどの時点でどんな対策が出てくるのか。 10月が待ち遠しくなってきたなぁ。当方はそう、楽観的に考えますけどね。
とりとめがなくなりました。この辺で。