ふりーぱぱさんが、野村證券の回転売買について書かれてました。ご指摘のとおりと思います。「数字が人格」と言われた、昔の野村證券のやりかたが復活しつつあるということを、最近良く耳にします。
運用業界でも、野村證券の回転売買は非常に話題になっている。こういうことも聞こえてくる。ご参考まで。
例えば投信運用会社A社が運用している投信(乙としましょう)、これを野村證券が「取り扱いたい」と言って来る。A社は「野村のダントツの営業力で、投信乙を熱心に売ってくれるぞ!」と無邪気に考え、投信乙の販売会社として、業界トップの野村證券を加える。
しかし野村の事実上の狙いは、近隣のB銀行に預かりになっているA社の投信乙だったりする。投信乙の販売会社になったことで、野村はこの投信を自身の預かりに移管させることが可能に。野村の営業マンは、B銀行で投信乙を保有している投資家に猛然とアタックをかけ、投信乙を野村に移管させた後で、回転売買の対象にする・・・・
投信が解約されるA社、移管により資産流出する近隣B銀行は、当然怒りますよね。
仮に以上が事実とすると、これは行儀が悪い気がする。まあ、好ましいこととは思われませんね。
昔の野村證券が復活?
ANAクラウンプラザ・ホテルグランコート名古屋
浜口です。ホテルネタ。またも出張で名古屋へ。ANAクラウンプラザ・ホテルグランコート名古屋に宿泊。ここに泊まるのは2度目なんですが、価格見合いで名古屋ではイチオシですね。
このホテルは10月1日に、全日空ホテルズ・グランコート名古屋からANAクラウンプラザ・ホテルグランコート名古屋にリブランドする。これに関連し、段階的に実施している改装効果がこのホテルの魅力を高めている。当方、シングル11000円を予約。するとツインにアップグレードしてくれた。これは前回と同様。しかし今回の部屋は改装したてで、これが素晴らしく良くなってた!こういうホテルは、早めの時間にチェックインする価値がある。写真を。
最近、高品質を謳うビジネスホテルの進出が著しい。例えば「R」とか「D」とか「D・R」など。当方こちらを利用することも多く、良さは理解している。が、シティホテルならではのムードも捨てがたい。
今回のケースだと、まず、安普請さはうかがえない。またコンシエルジュの見目麗しき女性が、「浜口様、明日の朝刊は前回のご宿泊と同様、日経でよろしいですか?」と覚えていてくれる(前回の宿泊データが残っているだけですが(笑))。こういうところとはやはり、一線を画すな。
朝食が、これまた素晴らしい!これは今回、このホテルに決めた要素のひとつとして大きい部分。
カフェレストラン 「オーキッドガーデン」というところで、ブッフェスタイルでいただくが、とにかく種類が多くかつ質も高く、おいしい。これまで自分が泊まったホテルの中でも、最上級の部類。このあたり、同じANAホテルでも、場所により相当差がありますよね。
この日は女性同士で朝食を取っている人たちも多かったが、みんな、「おいしいおいしい!」「こんなモノまである!」と嬉しそう。
ホテルの立地は、栄・錦など名古屋の繁華街からは少々遠いが、JR・名鉄金山駅のすぐそば。実はここに隠れた魅力が。そう、「テツ」には最高なんです!
ほぼ駅上なので、眼下に東海道線、中央線、名鉄、JR貨物が走る。遠くには東海道新幹線も見える。汽笛やホームでの駅のアナウンスなども遠くに聞こえる。ほんのほんのかすかである、その聞こえ具合が心地よい。
ここを眺めるのは、夕暮れを迎えるタイミングが良い。夕焼け。だんだんと日が落ちて、電車にライトがつき出す。駅では、通勤帰宅客がだんだんと増えて、ごった返しが始まる・・・部屋からビールを飲みながら眺めると、あっという間に時間が・・・。時刻表片手だと、さらにのめり込むことになるのかな?
写真を見ると、この瞬間、なんと4本の電車が行き来している。鉄道模型より、はるかにリアリティさがある。そりゃそうだ、だってホンモノだもの(笑)。これは凄い付加価値だと思う。テツならタマラナイ。しかし名鉄って、こんなに短い間隔で電車を走らせて、よくぶつからないもんだなと感心。
但し、この景色は駅側の部屋限定。この眺めを見たければ、駅側部屋を指定して予約することをお勧めします。今回の部屋は23Fだったが、もう少し低いほうがより近くに見えるのかな?
日本の国債バブル
今日の日経朝刊一面に、銀行の国債買越額最大という記事がありましたね。
先般ある地銀支店長と銀行の国債買いの話をしました。「地元企業では融資は伸びず、無理に伸ばそうとするとすぐに不良債権になる。東京のブランド企業なら少しは資金ニーズがあるが、当行レベルではほとんど利ざやを取らせてもらえない。ゆえにこの低金利でもまだ、国債で運用したほうがましマシ」「どの銀行も現状が国債バブルであることを理解しているが、銀行、特に地銀のメンタリティは横並びだし、バブルを見て見ぬ振りをしている。まあ我々は変化を好まぬ茹でガエルですから。証券会社の狩猟民族的なメンタリティがうらやましいですなあ」と言ってましたね。
まあ、きちんと現状分析できてるなとは思いましたが(笑)
銀行経由で個人のお金が国債に回っており、結果、国内の低金利を支えている。支えているというより、銀行による静かな国債バブルが発生しているので、足元で低金利ということ。この行く末がどうなるのか?金利上昇、債券価格の下落、金融機関の損失・・・・
驚くべき「ゆうちょ銀行」のB/Sでも書きましたが、「国債を買える」といっても限度があるしね。
まあバブル崩壊がいつかあるのなら、株式がその前に一相場あってからにして欲しいですね(笑)。
円売り介入
浜口です。来ましたねえ!円売りドル買い介入。
今日の10時半ぐらいかな。私が勤めている社内で、雄たけびが上がってましたよ。「介入が入った!」とね。82円台は、さすがに当局も抵抗するというメッセージは出した状況。
でもね、NY時間が勝負だなと。現状は、欧米の協調介入は期待できないけど、
米国から、なんらかのメッセージ、リップサービスぐらいは出るのか出ないのか。
明朝、どうなっているか。皆が「介入効果は限定的、短期のカンフル剤」と思っている中、何かポジティブサプライズは出ないかな。
非不胎化するらしい。円売り後ほったらかし。そのあたりの金融緩和の効果の期待したいが。
新しい四季報が出たので
浜口です。新しい四季報が出たので、つらつらと眺めていた。
銘柄により様々だが、夏号との比較ですぐ気が付いたところでは、トラック大手二社の業績見通しが好調である点が目についた。アジアの経済成長をうまく取り込んでるな。
ソフトバンク3年債クーポンが1.24%!
浜口です。もうひとつ日経ヴェリタスのネタですが、今月6日に募集されたソフトバンク3年債1300億円が、なんとクーポン1.24%とのこと。1年前に出した3年債よりも3.28%も低い!これは驚きですね。なお格付けはBBBとのこと。
市場における「リスク回避」「運用難」「株離れ」が極まってるということでしょうかね。
この金余りが、何らかのかたちで今後株式市場にドカンとシフトされるとすると、それはなにがきっかけになるんだろうな・・・。
海外CBの発行が高水準
浜口です。本日の日経ヴェリタスに、日本電産など海外CBの発行が高水準との記事が。
実は当方、CBはとっても個人投資家向けの投資対象だと思うんですよね。CBの仕組みの中に「損小利大」が盛り込まれてるでしょ。しかし海外CBだと、国内の投資家は事実上、個別銘柄を自由に売買できないですよね。残念!
東証上場のCBを、もっと発行して欲しい。でも発行体からすれば、海外のほうがコストが低いんでしょうね。あと海外CBは、円高・ユーロ安が定着したことで(定着したんでしょうか?)、欧州の投資家から見た円高資産への投資魅力が高まったのも追い風だとのことでもあるが・・・
でもなんで、#3オリックスは国内で発行したんだろな。何が有利だったんだろ。そこのところが知りたい。
駅弁とビールはデパ地下で
浜口です。相場とは関係ありませんが、出張が多い方に有益と思われる情報を。夕方から夜にかけて新幹線に乗る場合、駅弁とビール調達はデパ地下がベストと考えます。あと後述しますが、駅弁は寿司がおススメ。
先週の金曜日、名古屋18:00発の新幹線に乗った。東京着20:00少し前ですから当然、駅弁とビールを調達したいところ。しかし多くの方が感じていると思いますが、この時間の駅中のKIOSKやコンビニのビールは、ことごとくヌルいのですよ!!この時分の名古屋駅は出張族・単身赴任族の帰京でごった返し、ビールが売れまくる。こんな中、次々に補充されるビールは冷える間などなく、その前に売れてしまう。同様に車内販売のビールもまた、恐ろしくヌルいものがあてがわれる。車販のお姉さ~ん!冷えてるのちょうだいと言ったのに・・・!
駅弁はどうか?週末の夕食としては、KIOSK・コンビニものは、ちょっと淋しいレベルばかりですよね。正直、イマイチ。
で当方、このたびこの問題を解消すべく考えた。
JR名古屋高島屋B2Fの築地・中島水産に立ち寄り(日本のデパートのあちこちに入っているようですね)、上握り鮨1300円也を購入しました。おいしそう!レジでは、鮨のパッケージの上に保冷用の氷の袋を乗せて、袋に入れて渡してくれました。気が利きますね。
その足で酒売り場に急ぎ、ビールを買いました。これが嬉しいことに、カキンカキンに冷えてるんですね。さすが高島屋!でもなんでだろ?わざわざ高島屋B2Fまでビールを買いに来るヒマなビジネスマンなどいないのか?はたまたこのデパ地下は冷蔵庫で冷えた後のビールを店頭に補充する方針なのか?・・・いずれにしろ、ありがたい話ではあります。
このビールを鮨パッケージ上の保冷用袋の上に乗せ、新幹線ホームへ急ぐ。購入してから車内で食べ始めるまで、20分ぐらいかかってると思う。しかし保冷用袋のおかげで、ビールと寿司のネタは、ともにとてもよく冷えた状態が維持されてました。一方でシャリはネタが間にあるせいか冷えすぎることもなく良い状態、おいしくいただけました。もちろん、鮨ネタの質は高かった。中島水産の名に違わず。これはお勧めですよ。
JR名古屋高島屋・・・東京では八重洲の大丸が相当するんだろうな。位置的には。新宿だと京王デパートか?
実質実効為替レートの怪
浜口です。最近巷で、特に週刊誌において、「1ドル60円説」が横行しているように思われます。立ち読みしてみると、「実質実効為替レートで計算すれば、1ドル60円でもおかしくない」という点が根拠であるケースが多いようです。
でもね、素朴な疑問で、なぜ為替レートだけいまさら、インフレ率を除いて計算するんでしょ?経済のデータは、それこそ企業のP/L項目やB/S項目、すべてが名目ベース。当然EPSもね。株価や債券価格などについても、名目株価と実質株価なんて分類はしないですよね。すべてが名目ベース。
1ドル60円説は、民主党の小沢氏批判とともに、週刊誌の売り上げ増に大いに貢献するネタとして、マスコミにいいように使われているように思えてならない。「大変なことになるぞ!」というオドカシに最適?
でそのあたりに詳しい人に聞いてみると、やはりマスコミの陰謀であると(笑)。「実質」で実効的な為替レートと書くと、よくわからないシロウトさんは、これこそホンモノっぽいと、真に受ける。そこを週刊誌が狙っている、どうやらそんな構図らしいんですね。
なるほどね。ある意味わかりやすい。でも一例ですが、実質GDPはホンモノで、名目GDPはガセですか?そんなことないですよね。計算する根拠が違うだけ。
「実質」実効為替レートは日銀のHPに掲載されているそうですが、これだけだとミスリードにつながるので、最近は「名目」実効為替レートも掲載するようにしたらしい。
ちなみに名目ベースでは当然、現状の円ドル相場にかなり近い数値が算出されることになりますよね。
以上が、当方の実質実効為替レートの受け止め方。要は様々にある為替のフェアバリュー(という言い方は適切なのかな?)の考え方のひとつ。現状、最も円高よりに説明がつく考え方のひとつということですよね。くどいようですがこれは考え方のひとつなので、これを盲信すると「高くつく」と思う。
アメリカの直近の経済指標
浜口です。ここもとのアメリカの経済指標を追ってみる。
先々週、8月24日中古住宅販売件数。前月に比べて-27.7%とのことで、相当びっくりさせられた。これは悪い。アメリカ景気は二番底?住宅減税の廃止以外に、なにかあった??
でもフローベースで見るとそもそも、アメリカの住宅投資って、GDPのたった2.5%しかないんですよね。
一方で先週のアメリカの主な経済指標、9月1日発表の8月のISM製造業景気指数、そして昨日、3日発表の雇用統計とも、市場予想を上回る数値だった。市場も好感。
経済指標は、まだら模様ですけどね。アメリカ景気は二番底回避だと、とりあえず現状は思ってます。