浜口です。島根県・益田の続き。
島根県の益田駅にて。左側は山陰本線益田止まりの特急スーパーまつかぜ、右側は山口線の普通列車新山口行きです。ともに電化がされてない線なので架線が存在せず、青空がきれい。
鳥取と益田を結ぶ特急スーパーまつかぜ。編成は、指定席と自由席のわずか2両!由緒正しき優等列車なのに、それはそれは淋しい編成です。
このことを浜田駅の売店のおばさんに話したら、曰く「今の若者は、みんな広島に行ってしまう。なんでも揃うから」と。当方てっきり、浜田・益田の人たちは、松江を目指すものとばかり思っていたが・・・・実際駅前のバス停でみると、広島と浜田を結ぶバス便は1日16往復もある。所要時間は2時間と結構短い。確かに地図を見ると、中国地方は山陰と山陽の距離がそれほど遠くないんですね。
今回つくづく感じたこと。これはこれまでの国策からなんでしょうが、日本の経済・ひいては鉄道整備は、太平洋側中心であること。人口の多い都市の多くは太平洋側・瀬戸内海側だし、西から鉄路で東京・大阪を目指すのであれば、「いったん瀬戸内海側に来てから新幹線でどうぞ」という構造になっていること。そして広島という都市の存在感が、関東人にはわからないほど大きい。
逆に言えば、だからこそ山陰地方は、きれいな日本海、懐かしく感じられる良い意味での昭和の田舎の風景が残っているようにも思える。