馬骨様、「金利上昇懸念というが・・・」に対するコメントをありがとうございます。参考になりました。
まずは以下に引用させていただきます。
『(かつては上司の銀行の役員から)長期プライムが6%以下だと異常体質、6%台だとほぼ適正、7%以上だと病気だと思いなさい、と言われました。
その後、バブル時代を迎えるまではこの一言が、大体経済の実態を表していたように思います。
バブル時代以降は、この一言は全く意味がなくなってしまいましたが、戦後を生きてきた銀行員にとっては、金利についてのこういう感覚が常識だったんだと思います。』
以上は、当方が「行動ファイナンスの分析では、人間は、足元で長く続いている状況が、今後とも継続するという考え方を過大評価しがちなものです。でも1990年以降だけをとっても、長期金利は8%から1%割れの推移ですよね。」と書いたことに対しコメントしていただいたと受け止めました。
現状では長期金利は1%から2%が常識(?)ですが、馬骨様が書かれた「バブル時代を迎えるまで」の頃の長期プライムレートは、確かにこんなもんだったんですよね。当時は興銀が新規発行する5年物の利付金融債の表面利率に0.9%上乗せした金利が長プラの水準になっていたわけですから、馬骨様は80年代前半の金利水準をイメージされているのでしょうね。馬骨様は1981年に銀行員になられたとの事で、そのときの印象からコメントされているのだと思います。
ちなみに私は、1987年に銀行に入社し、この時は金利はもう少し低い水準でした。当時は89回長期国債が急上昇、金利は2.55%まで低下しました。長期金利が2.55%、これは前代未聞、歴史的な低金利といわれていましたたんですからね。確かこのときの公定歩合は2.5%だったと思いますが。
経済の潜在成長率の変化等、日本経済に様々な構造的な変化があったことを踏まえてもなお、現状の金利水準は、長期的にはあきらかに常軌を逸していると思いますよ。現状の一次産品の商品市況推移を踏まえると、特にね。
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