浜口です。豹さんのご質問に再度お答えします。下記に引用させていただきます。
質問1.浜口先生がその月足と言われるのは主に何の月足をさすのでしょうか?何か独自の低位株指数(浜口選定銘柄指数等)を付けられていて、それを元にグラフ化されているのでしょうか?単に低位個別銘柄の月足グラフをひとつひとつ全部みての見た感じ(個別で見ると上げ下げがいろいろ出るためばらつきあがりますよね?)で判断されているのでしょうか?
回答:
私の見方は、豹さんが想像されるより、はるかにアバウトですよ(笑)。特に指数を決めて見ている訳ではありません。低位株指数といった便利なものがあれば良いのですが、東証とかそのような公の機関が発表しているものはないですよね。林投資研究所がFAI指数を出していますが、これは母集団がFAI銘柄に限定されてますし、株価が700円、800円と上昇したものも含まれてますよね。なお自分では、低位株指数は作ってません。わざわざ合成値グラフ類自体を見る必要はないと考えています。
私は、自分が注目している銘柄の月足をフォローし、ラフに右肩上がりだなと受け止めている程度です。当コーナーで2007年05月12日(土)に披露したhttp://hamaguchi.enjyuku-blog.com/archives/2007_05_10_1.htmlの月足を順番に見て判断しているようなイメージです。
質問2.自分も月足を手書きで描いてそれを相場観のよりどころにしています。ただ、テクニカル分析上では、下値を切り上げているが、直近の上値を切り上げていかない限りは上げ相場ではなく、『持合相場で、持ち合い時期の中の単なる上げ傾向時期』にすぎないという見方もございます。要は新高値を取っていて、初めて上げ相場ではないのか?という解釈です。
回答:
これもあんまり厳密に考えていません。上記した低位株の月足右肩上がりのトレンドが続いている間は、相場は上昇中とラフに認識する、これだけです。過去を見ると(どの銘柄での結構ですが、例えば3529アツギの月足を見てください)、例えば97年の相場は、明らかに右肩下がりですよね?98年から2003年は、ボックス相場ですよね?2003年以降は、97年の相場あるいは98年から2003年の相場とは明らかに異なり、底打ち後上昇してますよね。この程度の理解で十分だと思います。
ご指摘の「下値は切り上げているが、新高値は取ってきていない」状況は、底打ち後右肩上がりになっているトレンドの中での持ち合い局面と認識すれば良いのではないでしょうか?時間の問題で上に離れていく可能性が高いと思いますが、どうでしょう?楽観的過ぎますか?
現状考えるところを申し上げれば:
デフレ局面が終了し景気循環の「第三の黄金サイクル」を迎える中、ここまで割安なバリュエーションにある低位バリュー株が上昇しないわけがない、底値から上がったとはいえ、この程度の相場、この程度のバリュエーションで天井打ちすると考えるのは現実的ではない、以上から株価は時間の問題で上昇すると思っているので、月足を神経質に見るまでもない・・・・といったところが本音です。
それでは
先生の考えは大変よく理解できました。
楽観的過ぎるかどうかは、神のみぞ知るところでしょうw。
詳細なご回答、ありがとうございます。