The Ritz Carlton Tokyoに連れて行ってもらった。45F、ザ・ロビーラウンジ&バー。さすがに格調高い!これが本邦最先端のホテルというものか? とりあえず感動。ただ、45Fにあるにもかかわらず壁が多く、窓があまり多くない。確かに、「ザ・ロビーラウンジ&バー」という名が体を現している。少々もったいない気もするが・・・・。80年代を代表する(?)赤坂プリンスの「トップオブアカサカ」のようなノリも嫌いじゃないんだけどな。
しかし価格が恐ろしく高い!!ブランデー((Remy Martin XO)2杯とコーヒー一杯とチョコ盛り合わせ(3個)で16,770円也とのこと。ブランデーは、一番安いヤツがHennessy XO(3600円/杯)で、その次がRemy Martin XO(3800円/杯)、それ以上は聞いたことがない(おそらく超高級品で、当方が知らないだけ)銘柄が5つぐらい。
そして驚いたのはグラスの中のお酒の量で、ハンパじゃなく少ししかない!大きなブランデーグラスに、申し訳程度に底のほうにほんの少しひっついてるだけ!!これは何かの間違い?あるいは冗談じゃないかと、本気で思った。酔っ払うまで20杯は飲めるぞ、楽勝に!と思った(ただし懐が許せば)。岩手県のわんこそばのお代わりをイメージした次第。これだと、グラス3杯で通常の一杯分だとして、10,000円/杯見当になる。割高の一言。ブランデーの場合、The Mandarin Oriental Tokyoもこうなのだろうか(たぶん違うと思うが)?ちなみに以前行ったThe Ritz Carlton Hong Kongは、もっとたっぷり入れてくれた(と記憶している)。
ラウンジ入場に当たっては、音楽のカバーチャージが一人2500円かかるという話。黒人女性ボーカリストの歌を強制的に聴かされたが、曲は「Killing me softly with his song」「I will always love you」という定番2曲のみ。1964年の開店ホヤホヤ当時のホテルニューオータニのラウンジも、きっとこんな感じだったんじゃないかなと想像。
しかしThe Ritz Carlton Tokyo のサービスは、「他と比較して高い安い」の話には発展しない、サービスの価格弾力性がない、価格裁定が働かない特異な世界と認識。ダイヤモンドか東洋経済かに、「The Ritz Carlton Tokyo は年収上位1%のみをターゲットにしている」と書いてあったが、まさしくその世界なんだろうな。
でも世の中にはいろんな人がいる。IPOして数十億円単位のキャッシュを獲得し、本気で使わないと大量に国庫行きか相続になってしまってもったいない。なるべく短い期間に、極限までお金を使いたい・・・・そんな酔狂向きのホテルか。とにかく現実離れしている。お金をドブに捨てても、紙幣でドブが埋まってしまうほど持っている人向け。株のバリュエーションでいえばPER100倍、糸が切れた凧状態。The Mandarin Oriental TokyoのほうによりValueを感じる(こちらはPER40倍ぐらいか?)。
モノの本によれば、火事で消失したホテルニュージャパンの「ニューラテンクオーター」というバーがやはり、当時(1970年代)としては常軌を逸して高かったらしいが、こんなイメージだったのだろうか?(ただしあちらは「女性がらみ」の店だったらしいが)
またこのThe Ritz Carlton Tokyo、格調高いことは高いんだけど、The Ritz Carlton Osakaの超越した
高級ムードと比較すると、こちらはあくまで常識の範囲での高級ホテルという気もしないではなかった。
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