うさぎ餅さんへのコメント返信

浜口です。うさぎ餅様からコメントをいただきました。ありがとうございました。

文面から、まだ「発展途上」、これから大成する投資家の方と思われましたので、この推定を前提に、取り留めのない回答をさせていただきます。参考にしてください。

>自分は、システムトレーダーですが、今年はありとあらゆるシステムが機能してない年に感じ
>ます。冬のアノマリーが無い場合、各種システムが、10年に一度くらいの、機能しない状態
>で終わるような気がします。

まあ、そんなもんでしょう。長くシステム運用していると、こういう時期にあたることもあります。拙著でも書いてますが、それはロシアンルーレットの如く、相場をやっている以上、必然的に起こることなので、別に驚くには値しません。「たまにはこういう局面もあるさ」「ああ今年はこんなだったのか」とシレっと受け止めればよいと思います。
私は相場を長くやっているので、こういう状況には慣れっこになってしまい、何も感じないのです(笑)。

このような状況はまた、投資家が「自然淘汰」される局面でもあると思います。堪え性がない人、あるいは資金がなくなった人は、自然淘汰される側。シレっと受け止めて、雨の日も風の日も愚直に良かれと思った自分のシステム、シナリオを貫ける人は、生き残る側。自然淘汰される人の分を懐に入れるポジションにある人です。がんばってください。

>来年の話は、早すぎるかもしれませんが、春先から夏場にかけての世界同時株安は、また起こ
>ると思いますか?今年は、8月に投信を買って、底だったような気がしています。

この質問は、少々初心者的かな(笑)。システムトレーダーが当方に来年の相場予測を聞くというのもね

来年の相場の詳細はわかりませんし(中長期的には上昇するとは思ってますが)、これを当てようとすることに大きな意味があるとは思えないのです。以下に3点コメントを。

1.上昇相場であっても、株式市場では、一年に一度はショック安があるのが通例。相場とはそういうもの。一方でショック安は、必ず来るとは限らない。

2.長く統計を取れば、相場のショック安は9月から10月に発生しているケースのほうが多い。過去のケースを分析するなら、より多くの事例を参考に、より母集団を多く。

3.人に相場観を聞くのは、良い習慣ではない。だって誰だって当て続けることは出来ないのが現実なんだから。「相場観を言うのが商売」という人も多いしね。私は違いますが(笑)。

Comments

  1. うさぎ餅 says:

    浜口先生、早速ご返信してだきありがとうございました。
    他の方にも参考になる内容だと思いますが、個人レッスンを受けたようで、恐縮してしまいます(笑)
    自然淘汰の年ですね。同感です。
    資金がなくなってしまった方は残念ですが、堪え性のほうは、自分次第ですね。
    今年の4月以降は、長期間の統計とずいぶん乖離した成績になってしまい、困惑していますが、また元に戻ると思って頑張ります。
    >システムトレーダーが当方に来年の相場予測を聞くというのもね
    自分でも笑ってしまいました。。。このような場だとキーボードを叩く手が軽くなってしまうようです。。。お恥ずかしい限りです。
    ショック安は、基本的に毎年あるものなのですね。先生は嫌というほど見てきていると思いますが、自分はあまり長く相場を見ていないので、ここ数年続いているなと思っていたくらいです。
    浜口先生は、相場というものに魅了されて、この世界に浸りきっていらっしゃると思いますが、僕もその手の人間です。研究をしていて、飽きるという感覚になったことはありません。
    こんなに楽しいことをできて、それでお金も儲かるなんて、最高ですね。
    (お金のほうはまだまだ入ってきませんが。。。)
    また、新しい本、DVD期待しています。もっと値段設定が高くても買いますよ!

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