世界的な金余りの影響が、いずれは日本株にも

浜口です。「ポスト・サブプライム」(サブプライム後)の日本株について、中長期的に強気な見方に関するポジティブ・シナリオその2です。

2.世界的な金余りの影響が、いずれは日本株にも

世界は、先進国、新興国、資源国、いずれも足元で金余り状態といえます。まず先進国は、企業収益の改善が進む中、設備投資がキャッシュフローの範囲内で実施される状況が常態化しており、金余り。
新興国は2000年以降、経常収支が赤字から黒字へ転換。背景には先進国が中国、インド等に代表される、先進国比10分の一以下の労働コストの国に積極的に資本や技術の導入を行った結果、発展途上国特有の経済成長⇒景気過熱⇒経常赤字転落の悪循環が回避されていることがあります。
資源国は足元の資源価格高等に伴い、生産量が上がらずとも手取りが増加。資金流入増加に伴う金余りが発生しています。

下記の図は、1980年以降の日米欧のマネーサプライとGDPの比率の推移を示したものです【出所:通商白書2006(経済産業省)】。いわゆるマーシャルのKといわれるこの比率は、経済規模(名目GDP)に対して、通貨供給量がどの程度の水準にあるかを示す指標です。1980年代の日本国内の金余り状況を説明する上で、よく使われた指標です。日米欧のマーシャルのKは趨勢的に上昇し、足元では最高値に近い状況にあることがわかります。
データは1980年から2005年までのものですが、日米欧のマーシャルのKは、2006年以降も概ね同様の傾向を辿っていると認識して良いと思われます。

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このように世界的な過剰流動性を背景に、きっかけ次第で株式・商品市場は容易に人気化しやすい状況です。実際、ここ1年程度はこのような資金が新興国株式や原油等の商品相場に流入している状況です。これら資金が、ここに来てバリュエーションが割安になっている日本株に入ってきても、なんら不思議ではない。要はきっかけ待ちだと思っています。

確認事項:
*ここで私が書いているマクロの解釈・相場観等について、感情的な批判意見はご遠慮ください。係る意見は一切申し受けず、黙殺します。最低限の大人のマナーをどうかご理解ください。
*一方でこれら以外の意見・質問はこれまで同様多いに歓迎し、内容に応じて適宜コメントします。

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Comments

  1. あけましておめでとうございます。いつも分かりやすい解説ありがとうございます。
    さて個人的には本年は内需不振の原因である賃金抑制がどの程度解消されるかに注目しております。政府与党、財界もさすがにこの問題を認識し対策を採ろうとしているように思えます(本日の公明党代表の街頭演説など)。昔なら社会党・総評ブロックが騒げばよかったのですが。
    既に原材料価格高騰の最終製品価格への転嫁が始まっており、先行き物価高騰のセンチメントが高まっている上に賃金上昇ということになれば、デフレ→インフレ時代到来の空気となり現金から物へ交換する動きが加速するのではないでしょうか。
    日本株のIBES予測PERは16くらいで韓国株より高いと思いますが、PBRは低いわけで、投資家がどの程度バリューに注目するかが気になります。個人投資家はある程度注目しているように思いますが、外国人も含めた機関投資家の皆様はどのような感じか教えていただけると幸いです。

  2. もりやん says:

    明けましておめでとう御座います。
    いつも浜口様の著書及び記事などを参考にして
    株式投資を運用しています。
    私も暴騰相場になるのはきっかけだと思います。
    何がきっかけになるのかを私なりに考えた結果
    好材料と暴落だと確信しています。
    本日のNHKニュースで政府とアブダビが投資協力で
    合意したとのニュースが報道されていました。
    暴騰するのは時間の問題だと思いますがNYダウが
    暴落したので月曜日はもう一回暴落するか好材料の
    影響で小幅の下げで終わるような気がします。
    火曜日はひょっとして暴騰相場の
    幕開けになりそうです。

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