浜口です。厳しいですね。Kerogaso様の質問に回答します。
Kerogaso様:いつもお世話になります。
さて低位株は信用買建の投げと思われる売りで暴落している銘柄が多く見受けられますが、PBR0.3台、配当利回り3%以上も出てきており、そろそろではないかと考えております。本日は追証も相当出たでしょう。しかし3月期末で減損になるので、取引先企業の株を売却する地方銀行などもあるかと思いますが、それは3月に入ってからでしょうか。機関投資家の一般的な売買スケジュールなど差し支えない範囲で解説いただければ嬉しく思います。
浜口:機関投資家の一般的な売買スケジュールですか?そういったものはあまりないのですが、強いていえば足元では、年金資金は株が下がればアセットアロケーション(資金配分)上の一定の組み入れ比率を維持するため、逆張りで買うことになりますね。本件は夕凪さんがコメントされてるとおりです。ぼちぼち信託は買い越しになるのではないでしょうか。
ご参考まで、新年度(4月以降)の年金資金のアセットアロケーション(資金配分)は、機関投資家によりまちまちでしょうし、開けてみないとわかりません。しかし総じて言えば、現在の日本株の割安なバリュエーション状況を勘案すれば、現状の高位のポジション(資産全体の40%前後)を維持する機関投資家のほうが多いのではないでしょうか。であれば、相場全体が下落する状況では、今年同様、目減りした時価分を購入していくことになるのではないでしょうか。
ご指摘の銀行の年度末において、取引先企業の株を売却する株の売り買いをするニーズは、現状はないのではないでしょうか?今回の相場下落で、どこかの銀行がBIS基準に抵触しそうという話は聞こえてきませんし。
浜口さま、解説ありがとうございます。参考になります。