【コメント返信】台風一過を待つ一手か?

浜口です。「バラと水割り」様の書き込みを拝見しました。長い書き込みなのでここでは引用せず、当方のコメントのみ記載します。相場が逆風なので、みなさんもご心配のことでしょう。

私は日本株全体は天井打ちしたとは思っておらず、現状は上昇相場の中での一時的な下落局面のキツイやつと認識しています。以上から過去の下げ相場との比較は、当てはまらないと思っています。

90年頭のバブル崩壊も2000年の頭のITバブル崩壊も、株式のバリュエーションが非常に割高になった結果発生していますが、この状況はこのたびの日本株には当てはまりません。それでも強いていえば、新興市場は結果的に天井打ちだったのかもしれませんが、バリュエーション調整はすでに概ね終了、今後は業績次第の展開のフェイズに入っていると考えます。

足元では、市場のセンチメントが悪化しています。ご存知のとおり、サブプライム問題が当初予想したよりも深刻で、先進国の景気後退懸念に発展しているからですね。しかし一方で世界的な金余りもあり、センチメントが好転すれば、これまでの相場の裏返しのような展開も期待できると考えています。要はきっかけ待ちと考えているわけです(少し時間がかかるかもしれませんが)。CBNYDFAバリューポートフォリオのように、バリュー株を買い増ししている外人投資家もいますね。

日本株は相場全体がフラフラの状態なので、「台風一過」となるまで、米国安などで相場が引きづられ、一時的に大きく下ぶれする可能性は否定できません。以前「相場はデフォルメされた世界」ということを書きましたが、まあ、これが相場というものと言ってしまったら身もふたもないのですが・・

現状は、レバレッジをかけているポジションがないことを前提に(ポジションが多すぎるようなら軽くし)、台風一過を待つ一手と考えています。

確認事項:
* ここで私が書いているマクロの解釈・相場観等について、感情的な批判意見はご遠慮ください。係る意見は一切申し受けず、黙殺します。最低限の大人のマナーをどうかご理解ください。
* 一方でこれら以外の意見・質問はこれまで同様多いに歓迎し、内容に応じて適宜コメントします。

Comments

  1. バラと水割り says:

    浜口先生、ご返信ありがとうございます。
    なるほど、下げ相場と認識するか、上昇相場のなかの調整と考えるかで、違うわけですね。
    上昇相場のなかの調整とすれば、値幅的にはもう十分(かもしれない)となるのですね。
    良くわかりました。
    センチメントのほうは、今のところ明るさが出てきていませんが、誰の目にも明らかなニュースや出来事によって、状況が一転する可能性があるのだということがわかりました。
    先生の投稿はいつも楽しみにしています。
    頑張ってください。

  2. いつもお世話になります。
    さて低位株は信用買建の投げと思われる売りで暴落している銘柄が多く見受けられますが、PBR0.3台、配当利回り3%以上も出てきており、そろそろではないかと考えております。本日は追証も相当出たでしょう。しかし3月期末で減損になるので、取引先企業の株を売却する地方銀行などもあるかと思いますが、それは3月に入ってからでしょうか。機関投資家の一般的な売買スケジュールなど差し支えない範囲で解説いただければ嬉しく思います。

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