浜口です。相場コメントがないので、またホテルねたを。名古屋出張の折に泊まった、名古屋観光ホテル。
注:前の瀟洒な洋館と後ろのコーヒー色の高いビルが名古屋観光ホテルです。
名古屋駅前のマリオットができる前までは、名古屋の名門シティホテルといえば、外資のヒルトン、地元の名古屋観光ホテルを指したとのこと。1936年開業の老舗です。朝食つき1泊11000円シングルに宿泊しました。
訪れての最初のイメージは、「名古屋のホテルニューオータニ」。帝国ホテルでもなく、ホテルオークラでもなく、あのニューオータニのイメージなんだな。わかりますか(笑)?要は一昔前、70年代に作られた高級ホテルのイメージです。HP上のホテルの英語ロゴも、ニューオータニチックですね。
基本的に、滞在して気持ちがいいホテル。朝食つき1泊11000円という価格を前提に、お勧めできます。名門ホテルの雰囲気と、それにふさわしいサービスを提供したいというホテル側のプライドを随所に感じる。スタッフのサービス水準、朝食バイキングの水準、共に高し。ホテルスタッフは、みんなよく教育されている。とにかく感じがよい。ホテルに来た人を、スタッフはとにかくよく観察している(当然、こちらには気がつかれないように)。そして何か提供すべきサービスがあれば、すかさず対応してくれる。そのときにかけてくれる言葉も適切。距離感が抜群。
古いホテルなので、古くなった部分を順次改装し、威厳を保っている。改装には相当費用がかかるのでしょうが、なんとかそれをこなしているイメージ。名古屋経済も好調ですし、空室率はそう高くなさそう。ゆえに改装費用も、なんとかまかなえているのでしょう(ただし事実関係未確認)。
一方で部屋は、悪くはないが、値段見合いで「まあ普通」という印象。高級ホテルにある、滞在してベッドに寝転がってるだけでウキウキしてくる感じはあまりありません。部屋は改装が後回しになっているイメージ。正直、歴史を感じてしまう部分ありです(より価格が高い部屋は知りませんが(笑))。が、前述のサービスの良さから、不満を前面に出して言う気はあまり起きない。
逆に言えば、このホテルに文句を言う人がいるとすれば、圧倒的に素泊まり客ではないかと。現状では、素泊まりだと良さが理解できないままチェックアウトしてしまうホテルなんでしょう。なるべく、スタッフのサービスに触れる機会が多いメニューの宿泊がお勧め。
それにしても名古屋は活気がありますね。タクシーの運転手曰く:「名古屋万博効果により、名古屋のホテルのうち古くて冴えないものはことごとく買収されて改装され、現在は新しく質が高いものばかり残った。ゆえにホテルの名前が直近で変わったものが多く、新しい名前で呼ばれてもわからないケースも多い」とか。町が活性化していて元気。もちろんトヨタ効果も大きいんでしょうね。
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