サブプライムローン問題が市場・景気に悪影響を与えるプロセス

浜口です。

講演会行脚を行う中で、サブプライムローン問題が市場・景気に悪影響を与える流れについて、よく整理できてない人が結構いました。そんなもんかな。

この件について、再確認しておきましょう。要は、以下の2パターンに陥ることが懸念されるわけですね。

1.サブプライムローン破綻者の増加、および住宅価格の下落を通して、
金融機関の不良債権が増加⇒金融機関の自己資本の毀損・それに伴い貸し出し余力が低下(場合によっては貸し剥がし)⇒企業に必要な資金が与えられず、結果として景気が鈍化、企業倒産が増加

要は日本のバブル崩壊後の不良債権問題と同じですね。

2.住宅価格下落・株価下落に伴う逆資産効果⇒消費鈍化⇒景気鈍化

1は貸し出しサイドのネガティブな循環、2は個人・消費者サイドのネガティブな循環ということですね。
この両者が相まって、市場・景気を蝕んでいくと・・だからこれを断ち切らなければならないと、こういうことですね。

株式投資家の立場からは、特に1のほうが深刻かつ重要ですね。

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