浜口です。株式市場、特に米国株式ですが、ここのところセンチメントの改善が顕著ですね。ベアスターンズ問題が分水嶺だったのか?
ベアスターンズ問題前、3月半ばにかけ相場が下落する過程においては、大手金融機関がどんなアクションをとっても評価されず、内容如何に関わらずすべからくネガティブに受け取られ、売り込まれました。例えばUBSが大赤字を出した後資本増強をしても、評価されませんでした。
これがベアスターンズ問題後・米国株式が目先底打ちをした後は、メリルが同様の発表をすると、今度は内容如何に関わらず評価される相場になりました。そして昨日のシティの決算発表後の相場上昇。
この間、米国の実体経済の景気後退懸念は改善されたとは思えません。くどいようですが、あくまでセンチメントの改善による相場上昇。買戻しが主体なんでしょうか。
日米ともセンチメントの改善VS景気後退懸念・企業業績減益懸念の綱引き相場。株式市場は景気に先行するというシナリオで、ファンダメンタルズが悪化しながらもセンチメントの改善に伴う上昇が続くのか??? 少し待ちたいところです。
まあ、センチメントの改善自体は、歓迎すべきことではありますけどね。
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