行き過ぎた悲観論の後退

浜口です。目下のところ、日本株は総じて堅調ですね。

日本株は、企業業績については2007年度実績はやや下方修正含み。2008年度予測は一桁減益かな。しかしながらそれ以上に、米サブプライム問題に係り市場に蔓延した、行き過ぎた悲観論の後退が大きいという部分が大きいということでしょうね。

低位バリュー株の戻りも、足元で順調です。信用の評価損がらみで、売らなければならない立場に追い込まれた人の売りが減少しているのが大きい。つまり新たな買いニーズが登場したというより、売りニーズが減少したことに伴う戻りという部分が大きいのでしょうね。

ただし前回書いたように、相場の戻りにより個人の懐具合が温まってそれが信用枠の増加と個人の新規買いモチベーションにつながり、新たな信用買いが増加する過程で相場がさらに上昇する・・・・短期的には、しばらくはこんな好ましいスパイラルに入ったのかなと考えてます。ある程度の買い玉はもっといたほうが良いでしょうね。

米株式市場は若干ふらふらしてますが、5月には「減税小切手」が国民に到着しているので、今後2ヶ月ぐらいは、消費の底上げ要因として効いてくるんじゃないかな。ゆえに米マクロの経済指標は、消費の部分はやや強めのものが出てくるんじゃないかな?2ヶ月ぐらいは。

取り留めがありませんが、今考えるあたりをラフに。

Comments

  1. たろう says:

    浜口先生、こんにちは。
    先生の著作を参考に、農耕銘柄を購入しました。
    サブプライム問題後期になって購入したため、
    水準的には、良い感じです。
    農耕銘柄ユニバースは、値動きを見ている限り、
    トピックスをアウトパフォーム
    しているのではないでしょうか?
    大荒れの相場状態を脱したので、
    既定どおり、数年のスパンで大きな上昇を取りに行く
    戦略で間違っていないのでしょうか?
    それとも、サブプライム問題や、景気減速のリスクを鑑みて、銘柄ごとに、早めに利食うほうが、
    臨時的な戦略として、有効なのでしょうか?
    個人的には、先生の書かれた内容を遵守して、
    ブレることなく、対処すれば、
    結果がついてくるような気がします。

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