リチャード・クー著「日本経済を襲う二つの波」

浜口です。本日、リチャード・クー氏の新著「日本経済を襲う二つの波」を購入。とりあえずざっと一読したところですが、なかなか興味深い内容で、オススメできます。当方、もともとクー氏のファン。これほど整理された氏の知識が1700円で得られるなんて・・・本っていいな。良書に巡り会えた場合は。

二つの波とはサブプライム危機と経済のグローバル化のことを指します。

この中でサブプライム危機については:
①現在まともに機能している金融市場は、世界で日本だけ。したがって日本にいる我々は特別何も感じていないし、金融危機を実感してもいない。しかし世界的に見ると、今大変なことが起こっている。
②そして現在の米国はバブル崩壊後のバランス不況状態であり、本当のコアとなる対策は金融期間への(公的)資本の投入。

日本のバブル崩壊のときも、クー氏は一貫して、公的資金の早期投入論を掲げていましたね。

③ベアー・スターンズに続いて他の米国金融機関が破綻する可能性については、すでにマスコミには数社名前が挙がっており、今後一部の金融機関が破綻する可能性は否定できない。ただ、それが続々と連鎖反応を起こして手がつけられなくなる状態になる可能性は高くない。
等々のコメントをしています。

足元で、ファニーメイとフレディマックの経営不安が表面化していますが、③の「一部の金融機関」に、この2社は想定されているのだろうか???詳しくはわかりませんが・・・・シナリオのひとつとして想定されてるんだろうな??でも実際はわからない。6月30日に一刷りが出されたばかりの本ではありますけどね。

これからあらためて、踏み込んで読んでいきます。

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