為替需給の話

浜口です。

10月19日付日経ヴェリタスに深谷幸司ドイツ証券シニアアナリストが激動期の為替相場というコーナーに文章を書かれていましたが、これが結構、いろいろと参考になりました。

一例ですが、為替市場の需給要因を資本取引と貿易取引と分けると、少なく見積もっても前者のほうが20~30倍も大きいとのこと。そしてドイツ銀行の試算では、国際間の資本移動は、05年から07年にかけて6倍に増えたとのことです。本件について、具体的に数字のイメージを示してくれた点が良かった。

平時は金利差が相場を左右する。高金利、高成長を求めて、資金が行ったり来たり。それが貿易黒字とかそういうこと以上に、圧倒的に為替市場にインパクトをもたらすということですね。少なくとも足元では。今後は変わっていくのかもしれませんが。

まあ現状は、高金利通貨ほど金利低下の糊代があるということで売られる相場ですけどね。現在は平時ではないということですね。

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