大前研一氏の「さらばアメリカ」を読みました。2009年2月11日初版、出てホヤホヤの本です。まだざっと読んだところですが、良いタイミングで出版された良著だと思われました。感銘を受けました。
当方、氏の著作は何冊か読んでおり、とても凄い人と認識しています。頭の回転の速さと行動力のすごさが同居している、類を見ないほどの超ポジティブシンキングの大御所ですね。加えてアメリカに関しては、経験に基づいた、抜群の知識を持っている方。このような大前氏がこのたび書いた本のタイトルが「さらばアメリカ」というのですから、これはもうと、本屋で見て即買いした次第です。
ただ内容で唯一あれっ???と思ったのは、シティの不良債権の推定額のところです。「シティは本当に悪い資産は簿外に移してしまっている。これはかなり傷んでいる証券化した商品で、実に1兆ドルを超えている(具体的には1兆1440億ドル)」とのこと。
円換算で100兆円近い簿外資産??アメリカの巨大金融機関とはいえ、SIV関連の非連結資産を取り込んだ後で、シティ一行だけで、これほど巨額の不良債権含み簿外資産がまだあるのかな?
この点が当方の感覚からすれば???と感じた次第です。どうなんでしょうか??当方の勉強不足か??
ちなみに邦銀で言うと、三井住友銀行の総資産(111兆円)に匹敵する規模ですよね。
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