中国の景気刺激策と貸し出し急増

浜口です。中国経済について。足元で景気刺激策により、中国では国内の貸し出しが急増。結構凄いことになっている模様ですよ。

2009年2月10日付野村證券金融経済所レポート「急速に進む中国の金融緩和」によれば、中国人民銀行による金融緩和の動きが本格化している。具体的には、利下げ、準備率の引き下げ、窓口規制の撤廃などにより、昨年12月以降、元建ての融資額が急増している。
中国における金融緩和余地は大きく、設備投資の回復や素材などの在庫水準の引き上げを通じた景気回復観測を高めるとともに、年初来の中国株の回復を主導する材料のひとつになっているとのこと。そして流動性相場の可能性を示唆している。

「伝統的金融政策」を、これでもかとやっているイメージ。経済が高度成長中の国は、こういうことが可能なんでしょうね。

また、HSBC証券2月5日付レポート「China Economic spotlight」によれば、中国の銀行融資は昨年の総量規制停止と巨額の景気刺激策発表を受けて急速に拡大中。1月の新規融資は1.2兆元と月間で過去最高、1か月だけで昨年の4分の1弱の融資が実施されたとのこと。
そして「これほど急激な増加は、あらゆる予想をはるかに超えたもの」とコメントしています。

アメリカはまだふらついてますが、中国の動向は注目できますね。

引き続き中国経済と上海総合株価指数、加えて日本株に対する波及についてみて行きたい。中国当局の本気(?)に期待したい。どうなるか?

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