浜口です。角山さんも書かれてましたが、「トヨタが5月には増産」というニュースは、名古屋ではとりわけうれしい話題のようです。当方、先週名古屋へ出張することがあり、トヨタの下請け部品会社の社長と地元地銀の支店長から話を聞く機会がありました。トヨタ側から、以下の話があったそうです。
1. 生産調整のためトヨタは部品発注を大きく絞り込んでおり、下請けには厳しい我慢をしてもらっている。しかし5月には増産に転じることが決定、5月以降、部品の発注再開を約束する。
2. 下請け各位は足元苦しい局面と思うが、5月までの辛抱。とにかくなんとしてでも資金繰りをつけ、倒産だけは避けてほしい。5月には発注を約束する。5月以降は大丈夫なので、とにかくそれまでは我慢をしてほしい。
3. とにかく、雇用は極力維持するようにしてほしい。そうでないと、今後生産が回復したとき、部品供給の人繰りがつかず致命傷になる。その場合、人繰りがつく他の下請けに発注することになる。
トヨタの下請け会社の社長が、「あと2ヶ月耐え凌げばなんとかなる。2ヶ月ぐらいの我慢なら、いくらでもする。トヨタが言うように、人減らしも我慢する。これから巻き返しますよ」とのこと。そして「トヨタが要求する24時間操業に対応できるよう、工作機械を調整して待ってる」「トヨタは要求は厳しいが、約束を破ったことはない。信用してる」「やっぱり三河は、トヨタで持つ」と熱っぽく語っているのが印象的でした。
当方感動し、目頭が熱くなりました。
それにしてもあの支店長、当然、あの後でこの会社の資金繰りに協力したんだろうな?
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