金融・財政政策は「100年に一度」レベル

浜口です。昨年年末にかけ、当ブログで何度か「今回の経済・金融危機は100年に一度のものではない」とのことを書きました。

一方で足元の金融政策、財政政策については、「100年に一度」レベルのものがでていると思うんですね。

大雑把なまとめですが:

まず金融政策。一例ですが、日欧米金利は、政策金利ベースで史上最低水準ですよね。量的にも出してる。

次に財政政策。さきのG20で、2010年末までに総額5兆ドル(!)の追加財政支出により、世界の成長率を4%引き上げという目標が設定されました。目標の達成見通しについてはともかく、G20で本当に5兆ドルの財投が実施されたとすると、2008年のG20の名目GDPは42兆ドルですから、11.9%に相当することになる。これも「100年に一度」レベルだと思います。まあ、第一次、第二次世界大戦のときの「出費」(これは投資ではありませんが)を除くとですが。

現状、いろいろ「複雑骨折」してるんでしょうが、素直に考えますと、これだけやって本当に世界経済が回復しないのかなという気はしますね。

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