日本株は成長する中国からの恩恵がとても小さい?

浜口です。日本株は、調整中ですね。まあここ数日は場が開いてないが・・・。

9月20日付日経ヴェリタスに、「日本、銀行株が足引っ張る」という、バンクオブアメリカ・メリルリンチ世界株チーフ・ストラテジストのマイケル・ハートネット氏なる人物のコメントが掲載されてました。少し気になったな。
足元の株式市場は、銀行株が足を引っぱってる・・・この点はその通りなんですが、????と思ったのは、「日本株は、成長する中国からの恩恵がとても小さい」とコメントしている点。本当にそうかな?

以下、恩恵が小さい理由が書かれているのでそのまま引用すると、「中国の経済成長が国際商品価格を押し上げているが、エネルギーと素材株が日本株全体に占める比重は1割にも満たない。2~3割を占める米欧や新興国に比べて明らかに見劣りする」ということなんですね。それ以外の理由には言及していない。

でもねえ。「成長する中国」からの恩恵が、国際商品価格の上昇だけと限定して考える前提は、極端過ぎやしないのかな?どうなんだろ?

一例ですが、中国はインフラ整備のため、建設機械を大量に輸入している。その恩恵に浴しているコマツのような企業もある。あと中国は今後長期的に、世界最大の消費国にならんとしているわけで、そのメリットを日本企業も受けることになる。

つまり日本企業においては、日本国内の内需のみで完結している企業を除いては、程度の差こそあれ、さまざまな形で中国経済の恩恵を受けることになると思うが。

ちなみに中国株投資の王道で紹介したバートン・マルキール氏は、ハートネット氏と逆のことを書いてますよね。曰く、日本株・台湾株は、中国株の代替投資先になり得る。中国の未だ不安定な個別企業への投資に躊躇する向きは、経営のしっかりした日本株で中国の経済成長の恩恵を大きく受ける銘柄への投資で、中国株への代替が可能との趣旨。

こちらの考え方のほうがすんなり来るけどな。

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