恵比寿・新橋レシオと鍋ブーム

2月13日号の東洋経済の「検証!実感景気VS景気指標」は結構面白かったですね。身近にあふれる景気判断のヒントということでここで紹介されている指標やテーマが、なんとも社会のご時世的な側面を捉えており、もっともらしくて笑えるんですね。

例えば、大和証券キャピタルマーケッツの吉野貴晶氏が唱える「恵比寿・新橋レシオ」。これは恵比寿駅乗車人数÷新橋駅乗車人数のことなんですが、これとTOPIXには強い正の相関関係があるというんですね。以下は本の説明とはやや異なり当方の解釈ですが、要は株価が上昇するような景気が良いときには、おしゃれな恵比寿界隈のレストランでリッチなワインdinnerのニーズが高まる。一方で株価が下がるような沈滞ムードのときは、新橋の立ち飲みかガード下などの安居酒屋あたりでストレス発散するニーズが高まる。こんな関係なんだろうと考えます。

あと景気後退局面では、鍋料理が人気化するんだそうな。曰く、80年代のバブル崩壊後の92年はもつ鍋ブーム。ITバブル崩壊の2000年にはキムチ鍋ブーム、そしてこのたびは2008年からカレー鍋、トマト鍋がはやっており、第三次鍋ブームなんだそうな。

当特集では、景気後退局面では、会社員などの懐が寒くなって外食を控え、家で食事をするケースが増えるためという見方が少なくないと説明されてました。そうなのかな?もつ鍋ブームのときは、外食が多かった。バブルが崩壊し一転、あまりお金がかからないもつ鍋レストランが相次いで出来た。銀座通りにも、「もつ鍋元気」なんて店が出来た。で、その流行が廃れたあとは、多くが新たに流行したしゃぶしゃぶレストランに変わった。こんな記憶があるのだが・・・・とはいえまあ、「不況に鍋」という傾向は、確かにあるのかもしれませんね。

私?景気とは関係なく(笑)、最近は黒ホッピーの焼酎割りをよく飲みますね。カロリーも低いらしいし。ホッピーも昔は日雇い労働者の安い焼酎割りのイメージがありましたが、最近は広く市民権を得るようになった。OLさんも会社帰りに飲むらしい。時代が変わったものだ。

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