日本株は、4月から5月にかけ上がりやすいアノマリーの存在が言われてます。背景はいくつかあるんでしょうが、その一つに、エクイティファイナンスの季節性があるようですね。
1月22日付けメリルリンチ日本証券菊地正俊氏レポート「目先調整も5月にかけた強気維持」の中で、4月と5月はエクイティファイナンスが少ないことを示すデータが掲載されてます。97年から2009年までの平均を見ると、確かに1月、4月、5月の「上がりやすい」といわれている月は平均件数で10件ぐらい。一方で多いのは12月で、平均件数で35件ぐらいといったあたりです。
4月と5月が少ない理由は:
1. 3月決算企業の財務部は決算の〆め、発表、総会と6月にかけ大忙し
2. 3月決算企業の決算発表は5月であり、インサイダー情報の管理の点でこの時期は避けたい
との背景があるんでしょうかね。
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