これでいいのだ!

浜口です。マーケットは良い感じ、当面シートベルトははずしておいて良さそうですね。

さて、少し驚いた話。

先般ある某地方金融機関で、超初心者向け2部構成の資産運用セミナーに参加してきました。1部は当方から投資環境・資産運用の話、2部は某生保営業系女性担当者から新商品紹介といった具合。全体のテーマは、資産運用におけるリスク管理。当方は主催者側からの依頼を受け、リスクについては「長期投資と運用資産の分散がリスク軽減の秘訣である」などと、あまり面白いとは思えない話でお茶を濁した次第。ただ、超初心者向けなので、これはこれで大事。

それはともかく、当方の後の生保の30代と思しき女性担当者の話に目が点になった。生保商品には外貨建て資産が入っているので、当然為替リスクがある。「しかし為替リスクには、対応方法があるんですぅ!」というんですね。どんなことかなと聞いたら、一言、「円高になったら、外貨建て資産を円に変えなければ良いんですよっ」と・・・シレっと・・・。

要は「円高で評価損が出ても、円に換えなければ実現損にならない。そのうち円安になれば、そのときに円に買えれば良いだけの話でしょ?」ということを、大真面目にレクチャーしている。ギョエ~。

どうやら本人も悪気なく疑うことなく、そう信じ込んでいるらしい。そうか、そういう社員教育を受けているのか?悪いことに、聞いている人たちも「なるほど」と、うなずいたりしている・・・
これが本当に「為替リスクの対応方法」なのか?あっさりと、そう言ってしまって良いものなのかと・・・

生保の人のセミナーに同席したのは初めて。とにかく「安心」「安心」と、この言葉を前面に出して話を進めるのが特徴のよう。生保の商品は、毎日基準価額が出るわけではないので、このようなおおらかな説明で良いということなんだろうな?

なんだか、「これでいいのだ!」という、バカボンのパパの言葉をイメージさせるプレゼンだったな。本当に、これで良いのか?

Speak Your Mind

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)