証券会社が日本株を勧めなくなってる

浜口です。先般、ある大手証券会社の支店長さんと話をしたんですが、この支店ではもう、日本株を積極的に勧めてないとのこと。1に投信、2にアジアの個別株式なんだそうです。
理由は明確、手数料。投信は、特に新興国ものなど高リスク系は3%と高い手数料が取れるし信託報酬ももらえるので、こちらを重点的に営業する。
アジアの個別株式はもっと手数料が高く、さらにおいしい。為替の手数料も含めれば、インドやインドネシアあたりは、往復で8%近く取れるとのこと。ただし証券会社の対面販売は、年配の人、女性が多い(若中年男性は、ネット証券が多いですよね)。このような人たちにアジアの個別株は、リスクが高すぎなので、そうそうは勧められない。相場が逆に行ったときの苦情対応が大変だから。だからアジアの個別株は、投信ほどは裾野が広がらない。その点で言うと、やっぱり優先順位は投信だって言うんですね。
一方で日本株は、90年代の規制緩和以降、手数料が低くなりすぎた。買いで取れる銘柄も少なく、回転が効かない。今後、日本株が上がる局面もあるでしょうが、そういう時はアジア株も上がるでしょうし、手数料はアジアのほうが高いので、どうしても日本株が2の次に・・・・ということでしたね。
証券の支店は、手数料が上がりやすいのはどんな運用資産かを、常に追求していく。顧客にも儲けてもらいたいが、それは顧客が儲かることで、「次はこの投信で」と回転が効き、また手数料が取れるから。長期成長シナリオを高らかに掲げ勧めた投信なのに、2ヵ月後は乗換えを勧めたりする。
このあたりの姿勢は、昭和の時代から変わりませんね。

Speak Your Mind

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)