付加価値とはどういうことか

林則行さんの本「株の公式」(ダイヤモンド社)を献本していただきました。さすがに読み応え十分ですね。お勧めできます。参考になる部分が随所にあります。例えば下記。
付加価値とはどういうことか。
スターバックスでハウスブレンドを買うと、250グラム1100円です。一方、東京穀物取引所に上場されている豆(アラビカ種)を同量買うと、80円程度です。これは海外で栽培・収穫された生豆を日本まで運んできたときの値段です。もちろんスターバックスの豆は取引所で取引されている豆よりも高級でしょうが、それにしても1100円にまで化けるのです。ここに付加価値の秘密があります。
普段、口にするブレンド豆はいろいろなコーヒー豆を混ぜ、酸味や奄美、苦味を調整します。このブレンドの良否で価格が決まります。この過程がもっともノウハウが必要なところであり、ここにお金を払っているのです。これが付加価値です。
そして氏は、「ソニーやパイオニアが儲からなくなってきた。これらの会社の秀でた技術や経験部分が、新興国のライバルでもできるようになってきていて、利潤が取れなくなっている」としています。
つまり、「ブレンドの付加価値」にあたる部分の魅力が低下しているということ。なるほどなあと思わされる視点ですね。

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