当方が所属している運用会社の話

浜口です。当方の全国行脚のことの続き。今回は当方が現在所属している、運用会社の話を。
当方、自分のキャリアのほとんどが運用会社(あるいは某銀行運用部門)。
現在は3社目。中途採用の人が、全体の7割ぐらいかな。ムードは悪くない。市場の真っ只中にいられるし。人間関係もまずまず。
運用会社のムードには、共通点があるように思う。表現が難しいが、どこか「牧歌的な」「おっとりした」ところがあるんですよね。ギスギスしてない。
運用会社(含む銀行の運用部門)と、銀行・証券のカルチャーは、明確に違うと思うな。一線を画す。
組織・運用スタイルにもよるが、一般的にファンドマネージャーは、運用成績が悪いとどこに飛ばされるか、身分がどうなるか分からない。でもそれはそれとして、運用会社は営業なども含め、「ギスギスしても運用成績はよくならないし、資産残高も増加しないからな」「市場次第だからな」と、そんなムード(悪く言えばあきらめムード?)が根底に。
まあ実際、そのとおりだし。量的な頑張りが質的な成果に、短期的には直結しない業種なんですね。まあ長期的には、差が出てくるんでしょうが・・。
会社によって、ファンドマネージャーの地位が高いところと、そうでもないところがある。以前の会社は、神様仏様ほどではないが、地位は高かった。
今のところは・・・後者かな。以前ファンドマネージャーだったシニアの重鎮がマーケティング部門に多く所属し、ガンガン意見してるな。まあ、悪いコミュニケーションではないが。
一方で銀行・証券の営業部門は、これとは違いますよね。後者は特に、ギスギスしてると思う。仕事で訪問するから良く分かる。
こちらの業務は、頑張れば頑張るだけ、短期的にも成果が上がる可能性がある。故に上司はハッパをかけまくり、肉食で成果が上がった部下を高待遇する。そんな文化ですよね。
銀行は・・・まあこれは、証券とは全然異質だな。特に本部はそう。基本、減点主義。特にメガバンクはそれが顕著と。但し運用部門は、違うけどな。
だけど、リテイルの営業部門は証券会社の中途採用者が増えていて、一部肉食化しているという話も聞こえては来るが・・・。
いずれにせよ、銀行・証券の営業部門(特にリテイル部門)がゴキゲンに頑張ってくれれば、運用会社の資産残高、特に投信残高は増加することになる。だから運用会社は、銀行・証券の営業を様々に側面支援する。故に当方も、地方まで行ったりする。
「面倒見が良い運用会社だな」「色々とアフターフォローしてくれるな」と感じてもらうことが重要なんですね。特に地銀さんはそうかな。ということで、自分たちが出来ない分、銀行・証券の営業部門にハッスルしてもらいたいワケですね。
さて
現在所属している組織の大きな欠点。それは運用会社や証券会社ならどこでもどの部門でも同じでしょうが、個人の株式の個別銘柄売買に事前申請が必要、かつ一定期間の保有が必要な点。だから建て玉をして、すぐに逆指値を入れておく売買は、個別銘柄では出来ない。それをするには、会社を辞めないと。
でもまあ当方は規制の中、手続きを取りガンガン売買してますけどね。個人で株式売買している人は、実は結構多い。この手の会社3社目、今が一番多い。社風というより偶然、同類が回りにとても多かったんですね(笑)。ETFは売買が自由なんで、こちらをやってるヒトがまあ多いけどな。逆指値を入れてる人も。売りからは入れないが。
取り留めがなくなりました。この辺で。

Comments

  1. 前回と今回、大変興味深く拝見しました。目からうろこでした。
    浜口様の運用会社、雰囲気がとても良さそうですね。
    中途採用が70%とのこと、どんな会社からが多いのでしょう?
    あと、運用会社への転職は、アナリスト資格を持ってないと難しいですか?

  2. hamaguchi says:

    吉田様、ありがとうございます。お答えします。
    中途採用者は、証券・他の運用会社、銀行、生保出身者の順番ですかね。「なるほどな」と思わせられるのは、破綻したY証券や、長信銀出身者が比較的多いことですね。アナリスト資格、運用・調査部門は必須でしょうね。営業部門も、半分近くが持ってるんじゃないかな?現状、運用会社はどこも中途採用は絞ってると思う。そんな中、部門にもよりますが、この資格は持っていることが強みになる、もっていないとハンディになると思いますね。

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