当方今でこそ、白子は好物だが・・・

浜口です。今回は相場ではなく、なぜか「白子」についての話。
さきの秋田出張の際、秋田市民市場に行きました。そこで立ち寄ったのが、市場いちばん鮨。秋田市民市場直営の回転すし。おいしかった。食べたものの一部を写真に取った。下記を。
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左はブリ。これは地のものではなく、高知産の養殖もの。右上はざっぱ汁。秋田流の、白身さかなのあら汁。これは実に旨かった。そして中央はだだみ、つまりたらの白子の軍艦巻き。青森の日本海側、深浦産だとか。五能線の駅にあるな。白子特有のとろみと旨みが最高だった。
たらの白子は、冬、今の時期が旬らしい。いくつかある市場の魚店では、どの店もこれを並べていた。写真を。
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凄い量の白子。何匹分なんだろ?下のパッケージで1000円らしいが・・
白子。たらやふぐの精巣。今でこそ好物だが、以前は食べるのに、少し抵抗があったな。
表現が難しいが・・・当方も先方も同じオス同士、相手の精巣・精子を食べるというのは・・・微妙に感じられた。男性なら、このニュアンスはリアルにわかってもらえると思うが・・・
あと、こんなに精子を溜め込んだまま、それをメス相手に体外に出すことなく、人間に食べられてしまう。
これはかなり、せつないことなのではないのか? 
さて
昨年年末の会社の飲み会での話。お通しにふぐの白子が出た。これを良いことに、主に30代の同僚女性達数名に、上記の「当方は微妙に感じる」件の話題を振ったところ、かなり盛り上がった。
まずは「白子?おいしいと思いますけど。浜口さん!まさか、女性が白子を食べるのを見て、ヘンな連想をしてるんじゃないでしょうね?!(笑)」との、当方の常識もしくは性癖を疑う反応。なるほど・・・ごもっともで。
あとは「男性からすると『共食い』ですか?(笑)たしかに微妙なのかもしれませんね」「珍味ですよね。独特な味わい。けど、『オス』とか言われると、落ち着いて白子を味わえなくなるので困る。今日はもう、冷静ではなくなりました(笑)」「女性がイクラを食べるとき、あるいは鶏の卵を食べるときは、いちいちそんな、微妙な気持ちにはなりませんよ」などの話が聞こえてきた。
当方、最後の卵についての見解を聞いて、なるほどそのとおりかなと、とりあえず納得した次第。
話は変わるが:
秋田ではたらの白子を「だだみ」と呼ぶが、青森では「たつ」というらしい。「たつ」については以前、出張で青森市内の居酒屋に行った時のことを思い出す。
当方が居酒屋のカウンターに座った際、「男のスタミナ たつ」と書かれた札がメニューとしてブラ下がっていた。これがとても気になり、カウンター内にいる20代と思しき女性店員に、本件を尋ねてみた。下記の会話を。
浜口:あそこに書かれている「男のスタミナ たつ」って、何ですか?
女性:たらの白子の刺身です。もみじおろしポン酢でいただきます。
浜口:そうなんだ。でもなんで、「たつ」って言うんでしょうね?
女性:(恥ずかしそうに)それは・・・男性が立つからだそうですよ。
浜口:(驚愕!!)ええ???そ、そうなんだ。本当に?
女性:はい、そう言われているらしいです。
浜口:それじゃあ、その「たつ」を一つください。
精力アップの効果があるらしいのだが、名前の由来も含め、本当なのか?
それはそれとして、「たつ」は旨かった。ビールと実によく合う。しばらくして・・・・
女性:「たつ」はいかがでしたが?
浜口:ん?今のところ、何の変化も起こってないですが・・・
女性:(顔が真っ赤になって)そ、そうではなくて・・・お味のほうは?
浜口:あ、ああ、おいしかったですよ。とっても。
女性:は、はあ、そうですか。良かった。お口に合いましたか。
ご参考まで、当方その後も、特段、何の変化も起こらなかった。ただただ、お酒をおいしく頂いた。それだけに留まる。これで十分楽しく、まあ人生、悪くない。
PS
ちなみに、日本のさまざまな姿を紹介するサイト「loneleeplanet」では、「10 Weird Japanese Foods(日本の変な食べ物10)」として、外国人の目線から見た、微妙な日本の食べ物をリストアップしている。白子はなんと、変なモノNo.1である。
うーむ、やはりそうだよな。白子を食べるのは、日本人だけなのかな?

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