ギリシャ問題、大丈夫か?

浜口です。株式市場、良い感じになってきましたね。
さて、ギリシャ問題、相変わらず、くすぶってます。大丈夫か?聞かれることが、相変わらず多い。以下、ギリシャのデフォルト懸念に関し、当方が考えるところを。
1. ギリシャの債務不履行問題、大丈夫か?
ギリシャ国債2年債利回りが30%近くまで急上昇している状況を鑑みれば、足元の資金繰りはクリヤーしたものの、今後2~3年程度を見た場合、デフォルトの可能性は否定できないと考えるのが、妥当でしょう。
2. ギリシャの損を、誰が引き受けるのか?
ギリシャが自助努力で再生できず債務不履行が発生した場合、欧州安定化メカニズム・IMFが、その損を引き受けることになるでしょう。
欧州安定化メカニズムに資金を出しているのは、1にドイツ、2にフランスです。一方でIMFの主要国の出資比率は、米国が18%で1位。日本は6.3%で2位。以下、独が約6%、英仏が約5%と続きます。つまり欧州、特にドイツを中心に、世界が広く浅く、面倒を見ることになります。
足元では、ギリシャ国債のロールオーバー(償還・借り換え)は、主に欧州安定化メカニズム・IMFが面倒を見ている状況であり、リスクは徐々に、民間金融機関から公的部門に移管中。ゆえに、ギリシャの債務不履行がもしあっても、それが欧州の銀行の信用危機に発展する可能性は、低いものになりつつあります。
ギリシャの債務不履行が先送りされればされるほど、リスクが公的部門に移っていくことで、市場が混乱する可能性は、低下していくと思われます。

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