怒らないこと

浜口です。夏の読書に、おすすめの一冊。怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)。内容は、タイトルから推定できますよね。これは、おススメです。
この本、facebookで、「人生を変える一冊に、なるかもよ。大げさ​でなくな。」と紹介したところ、反響はかなり、ありましたよ。「怒りを抑える」ということで悩んでる人、結構、多いみたいです。当方?この本の影響を既に強く受けており、大概のことでは、怒らなくなった。自分ではそんなつもりなんですが。。。どんなもんでしょうかね?(笑)。
当方、この本の要点を書き出し、何度も読み返してます。内容は、下記の通り。長文、失礼。          ​        
・ この世の中にある、ものを作り上げる想像の源泉は、愛情。破壊していくのは、怒り。
・ 怒るか否かは、個人の人格の問題。
・ 相手が間違っているなら、二度と間違わないようにしましょうと、ニコニコ顔で言えばよい。なぜ、怒るのか?
・ 私は間違いだらけ。完全ではない。「自分が正しいという考え方は、非合理で非真実で嘘で、ありえない。このありえないことを徹底的に信じている自分ほどの大ばか者は、この世にはいない。」とはっきり理解したら、もう怒らなくなってしまう。
・ 世界は、あなたの都合など、知ったことではない。だから、「うまく行ってほしい」という態度は、完全に、無知なのである。「自分は完全ではないし、相手にも決し  て、完全な結果を求めない」という思考が、この世の中で我々が、落ち着いて生きていられる秘訣である。
・ 「一応精一杯やりますけど、結果は、わかりません」という、知識的で、高度な生き方が良い。
・ 「自分は完全だ」と思う無知な人は、自分の思い通りに事が運ばないからと始終怒って、そのたびに、ひどい目にあっています。
・ いじめられたことを、生涯覚えておく。怒りが発生。でもそれで苦しむのは、かつて被害を受けた、自分自身。いじめた側が苦しむわけではない。「覚えておくのなら、 勝手にどうぞ。けれど、あなたは不幸になりますよ」
・ 負けて悔しいというが。。競争するのだから、勝ち負けがあって、当然。そのまま、受け入れればよい。
・ 嫌なことを覚えておいて、また思い出して。。。そういう、ろくでもない概念をまた、延々と回転させる。暗い人々は大体、こういうことをしている。
・ 良いことや役に立つことは、さっさと忘れてしまう。一方で気に障ったことだけを、徹底的に覚えている。
・ ののしられた・いじめられた・負かされた、全部、くだらない。このくだらない妄想概念を反芻して膨らませて不幸の塊になるのは、最悪。たとえわずかでも、このような  妄想概念を作らないこと。それが怒らない秘訣。
・ 他の人をバカにすると、結局、バカを見るのは、その本人。人間関係がうまくいかなくなるから。
・ 私は部長だ。私は東大だ。「私何々だから」と思うところから、不幸が始まる。エゴの強い人の周囲は、敵ばかり。
・ 正しい怒りは、存在しない。我々は自分に甘えないで、怒りが生まれないよう、性格を調整するべき。
・ どこまでも、赦してあげてください。「人が何をしようとも、どうなろうとも、私はその人を赦します。その人を拒絶せず、愛情を持ちます。」と全てを赦す気持ちになれ  たら、その人の心は、幸福と愛情だけでいっぱいになってしまうのです。
・ 怒りが気がつかないうちに、体を壊す。病気がすぐ治る人、いつまでも治らない人。
・ 政治・王・独裁者。智慧のある人は、そんなものには、手を出さない。昔から現代まで、世の中を支配しようとする人は、けっして知識人でも天才でもなく、あまり、心のよくない人。
・ 怒りというものは、まず、自分自身を殺してしまう。怒りは、死ぬぐらいの猛毒。悪人に対しても、怒ってはいけない。
・ 怒る人は、本当に恥ずかしいほど、頭が悪い。いままでの生活を振り返れば、頭が本当に冴えて、しっかりと物事を把握して行動していたときは、怒っていなかったはず。
・ 一番強烈な罰、それは無視。
・ 怒りを制御できない人は、人生のハンドルを、ただ触っているだけの人。人々をリードするのは、怒ってない人。怒っている人は、怒ってない人の言うとおりに行動しなくてはならない。いつでも、リーダーになるのは、怒ってない人。
・ 私は、地球のような心を持ちます。人から、鍬みたいなもので少し掘られても、何も動きません。人からどんなことを言われても、私は空のような心でいます。
・ 怒らない方法を探すのではなく、ただ、怒らない。
・ 怒りが生まれたら、「あ、これは怒りだ」と、すぐ、自分を見てください。怒りそのものを観察し、勉強してみてください。怒った瞬間に、「これは怒りだ、怒りだ」と  観てください。
・ 怒ったら、自分は負け犬と、言い聞かせる。「自分の中身のなさを知られたくなくて、みんなに怖い顔を見せて近寄りがたくして、負け犬の遠吠えをしているだけ。虚勢  を張って、恰好をつけているのです。
・ 怒らない人は自信があって落ち着いているから、怒っている人が相手でも、感情のぶつかり合いになりません。負け犬の話が通る道理はないのですが、それが気に入らないから、また怒る。世間が悲惨なのは、当然です。
・ ちょっとの間、放っておいてあげよう。
・ 何があろうとも拒絶せず、状況を受け入れて、楽しむ。心の持ち方次第。状況がどのように変わっても、それを拒絶したり否定したりしない心を育てれば、そこに怒りが生まれる余地はありません。
・ 不遇があっても、自分で自分の人生を破壊する必要はない。自分の明るさだけは消さないように守ると、そういう問題は、すぐ解決する。
・ 負けたくない相手は、他人ではなく、自分。「怒り」は、「負けた」と同じ事。不幸を味わっている。
・ いつもならここで怒りだす瞬間、怒らない様心がける。するとその後の状況が、必ず自分の希望とおりに運ぶ
・ 堂々たる精神は、怒りとは無縁。ゆえにきつく教えるときも、怒ったら自分の負け。
・ とにかく相手の言うことに反論せず、善悪判断しないで、心配する気持ちで説明してあげればよい。
・ 怒りと笑いは両立しない。怒る代わりに笑おうという場合には、無理の代わりに智慧や知識が必要。
・ 何一つも、完全ではない。笑いは強者の証明。怒りは敗北者の烙印。智慧ある人は、笑う道を選ぶ。
・ 怒らないことは、敵が次から次へと、みんな味方になってしまう、奇跡なのです。
・ 平和を語る人が強者。「戦ってやるぞ」という人は、徹底的な弱者。平和に必要なのは、勇気。反対に、戦争は、弱さから生まれる。
・ いつも怒っている人は、ずっと不幸を感じることに。わずかな喜びも感じない、文句だらけの不幸な人生に。怒りの人生に、喜びはない。
・ 内臓の細胞は、怒りによって早く老化してしまって、自分自身が知らないうちに、じわじわと病気になっていく。怒りは人間にとって、猛毒。
・ 何があろうとも拒絶せず、状況を受け入れて、楽しむ。心の持ち方次第で、どうにでもなる。
・ ポイントは、相手の怒りや言うことにとらわれずに、問題だけを取り出して解決すること。「問題はこういうことですね?だったら、こういう答えはいかがですか?」と言う話し方をする。自分の都合、立場、意見は捨ててしまう。そうすれば、受け入れられる。悪いのは、その人ではなく、怒り。

Comments

  1. いっちゃん says:

    こんにちは、私はマイナス(怒り)のパワーを逆噴射して、パワーアップするタイプですので、興味深く拝見しました。
    怒らないのは、基本仏教的ってことなのでしょうか。西洋人のケンカのののしり合いは、すごいですよね。いずれにせよ怒りは身体には悪いですよね。

  2. hamaguchi says:

    いっちゃんさん。相手が極悪人だったとしても、明らかに相手に非があったとしても。。。。それを踏まえてもなお、怒りは、自分の得にならな​いという考え方ですね。

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