広島。原爆ドームと「宝」のうな重

浜口です。今日は、「ヒロシマ」の日ですね。。。この前仕事で、夏の広島に行ってきましたが。。。。

2011-07-21 12.13.33gennbakudomu1

う、う~む。世界遺産とはいうが。。。1945年8月6日。。8​時15分。。  
原爆ドーム。何度見ても、胸がつまる。なんとも独特のムード。ここだけ周りと、空気​が違う。とにかく、重い。皆、絶句。主に外人観光客からの「Ah~」という​類の声以外、聞こえてくるのは、遠​くの蝉の声ばかりなりと。当方も、込​み上げる何かを、感じる。なぜか日本人を、実感する次第。

さて
原爆ドームの後で、昼食。関西風のうな重を。広島の中心街の本町、「宝」
という和食の店で。この店、小さいながらも、魚がおいしい、人気店。当方、広島に行くと必ず昼か夜どちらか、お邪魔するようにしてます。おススメ。

この店の昼メニューは、普段なら天丼・えび天丼・アナゴ天丼・かき揚げ丼、いずれも900円。但しこの日は丑の日だったので、メニューは、1300円のうな重だけだった。1時少し前に行ったが、それでも、満員。
うなぎは焼き上がるのに、少し時間がかかる。出来るのを待っている間、「これ、おいしいね、おいしいね」と、複数の女性がつぶやいているのが、聞こえてくる。これはうな重、期待できるなと。

P1020356.JPG
来ました、うな重。旨かった。。。。それはそれは、濃厚​な味わい。こってり、ふっくら、箸を入れるとスッと身が切れ、とろけて、たれ​の甘さも上品。ご飯がそれを包む。。。。当方、おもわず、「これは、旨いわ!」とつぶやくと。それを聞いてご主人すかさず曰く、「ありがとうございます。関東の人に旨いと行ってもらえるのが、なにより嬉しいです」と。関西風のうなぎを、関東人に評価してもらうところに、料理人妙味を感じるということか。素晴らしいな。

既に広く知られていることだが、関東と関西では、うなぎの裂き方や焼き方が異なる。「主婦の友社料理食材大事典」によれば、関東式 はうなぎを背開きにして、一尾を二つから三つに切って竹串を打ち、焦げ色をつけて焼いてから蒸し、たれをかけて焼き上げる。関西式はうなぎを頭つきのまま腹開きにし、長いまま金串を 打って素焼きにし、たれをかけて焼き上げる。関西式の焼き方を地焼きといい、蒸して焼く関東式に比べて鰻の脂が残り、とろりと仕上がる。。。。とのこと。

ご主人曰く、「そうは言っても、関西のうなぎもうまく焼けてるものは、事実上、蒸されてることになるんですよね。うなぎの油の中で、蒸し焼きですから」と。う~む。このうな重が、まさにこの、うまく焼けてるうなぎに該当するんだろうな。

いつもながらに思うのだが、この店、女性客がとても多い。渋い感じの店なのだが。。。今回の昼も、ほとんどが、アラサー・アラフォー世代の女性だった。彼女達はおそらく、コスト見合いで味を評価する面々という点では、おそらく、一番、シビアな層。出されたものが一回でもおいしくなかったら、見向きもしなくなくなる、そんな人たち。こんな世代の支持を得られてるんだから、この「宝」という店、やはり凄いなと、思う。

「宝」は、料理作りはほとんど店のご主人が、一人で行っている。ゆえに出てくるまでに少々、時間がかかることも。しかしそれは悪いことでは、決して、ない。時間がかかるゆえ、料理を待ちながら、「ここには良く、いらっしゃるんですか?」「瀬戸内の白身は、おいしいですね!」などと話をしながら、美女と一献傾けるチャンスもまた、出てくるからである。

カウンターに一人で座るような女性は、当然、「宝」のファンであり、このお店のことで、話は弾む。まったくもって、うまく出来ている。

実際に以前、このお店に夜の時間にお邪魔して、例によってカウンターに座り、刺身中心のおまかせ料理をいただいた時。隣で、女性が一人、同じメニューの食事をしていた。果たせるかな、当方、この人と意気投合し、ビールをご一緒。色んな話をした。

聞けば、中国電力で、広報関係の仕事をと。。。そうか。広島に本社があるからな。。。彼女はこの店に詳しく、出てくる料理に関しても、いろいろ、教えてくれた。曰く、野菜は一部、この店のご主人が栽培している。あと牡蠣は、この店が牡蠣のいけすを持っており、一部、養殖しているとのことだった。

それ以外にも、結構しみじみした話も、した。当方の仕事にも、関心がある様子だった。帰り際、名残惜しい様子だった。。。。
このときの印象が強かったせいか、当方、この店に来ている女性はみな、中国電力の、才色兼備のOLさんに見える。褒め過ぎか?(笑)。。。。人生、悪くない。

Speak Your Mind

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)