常に出てくる疑問。買い玉は持続か。手仕舞いか。

浜口です。
株式市場、好調ですが・・・こういう場合、常に出てくる疑問。買い玉を持続すべきか。手仕舞いすべきか。
当方、1980年代後半のバブルの相場を経験している。このときの教訓は、大相場であれば、玉を寝かせたほうが良いということ。
当時、当方は、とある信託銀行でファンドマネージャーをやっていた。当初所属していた、短期売買を繰り返していたファントラ部門より、玉を寝かせていた年金運用部門のほうが、はるかに成績が良かった。しょっちゅう売買しても、いわゆる「キセル」売買になってしまうんですね。
この経験もあり、1999年のITバブルでは、優良株を寝かせることで、相場にうまく乗ることが出来た。早めに相場に乗ることで、含み益が乗っている中、相場が下げに転じても、早めに降りることも出来た。
以上の経験が衝撃的だったせいか、当方には、以下に書くような、相場に対する考え方のクセがあることを、自分でよく理解しています。
①相場に対しては、「大相場で玉を寝かせたい」と考え方に、傾きやすい。また、「大相場で玉を寝かる」ことが、夢である(笑)
②「大相場、早めに降りてしまって、最後の天井を再度、買ってしまう」・・・これ以上の後悔は、ないと、考えやすい。
③「すぐに利食いをしたくなる投資家の性」を良く理解している。これは合理的ではないので、当方はそうはならないとの思いが、必要以上に(?)、強い。
以上、自戒の念もこめて書いています。自分の相場に対するクセ・考え方のバイアスを知っておくことは、とても重要ですんで。
いずれにせよ問題は、今回の相場が80年代後半のバブル、99年のITバブルほどではないにせよ、そこそこの相場になるのかどうか・・・2005年ぐらい?
と、それが事前にわかれば、苦労、しませんよね?(笑)まあとりあえず、乗っかってますが・・
上げ相場だと思ったら、早めに乗っかることですな。で、どこで降りるべきかは、常に自問自答してね。
どうなるか・・・

Comments

  1. 石川臨太郎 says:

     ご無沙汰しております。
     三菱UFJモルガンスタンレー証券の嶋中雄二氏が投資雑誌『投資経済』の新春景気予測で『日本は2013年からゴールデン・サイクル入り』したと書いておられました。
     嶋中氏は日本のキッチン・サイクルの底は去年の10月だった可能性が高いと書いておられ、日銀の継続的金融緩和が続けばという前提で、日本の景気は2014年までは強いというご意見でした。
     2006年の9月ごろ浜口先生とお会いしてからの帰りに嶋中雄二氏の著作『ゴールデンサイクル』を見つけて読んだことを懐かしく思い出しました。
     あれから8年もたったのかと驚くとともに、ドル円相場も円安に大きく振れて、今回の日本株の相場はご指摘の通り玉を寝かせたものが大きく取るのではないかと感じております。
     島根に撤退してからお目にかかるチャンスがなくなってしまいましたが、いつもブログを楽しみに拝読させていただいております。

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