浜口です。
年末大掃除をしていたら、「1984年・春季号」のチャートが出てきた。当方、この頃から株式に興味を持ち出し、マーケットを見るようになり、このチャートブック、買ったんだろうな。懐かしいって。ちょっと、覗いて見ましょうか。
日経平均は1983年末にかけ、史上最高値更新、初めて1万円乗せした。年末終値は10,235円。このチャートは、1984年4月2日まで掲載されており、この日の寄り付き高値は11,050円。日経平均の1万円乗せは、よく覚えてる。「金と銀とが日経ダウを1万円に乗せました」と、解説されていた。そう、この頃は日経平均とは言わず、日経ダウ平均とか日経ダウという呼び方をしていたよな。
この頃の主力銘柄の1つ。別子こと、住友金属鉱山。「金と銀」のうち、「金」とは産金株のこと。 「日本で金が出た!鹿児島の菱刈鉱山!」ということで、テーマ株的に相場になった。是銀もこの銘柄で、大儲けした。この頃の株式投資家の、憧れの銘柄ですね。いつかは別子をと・・・
「銀」は銀行株。でも何故かこのチャートブックに、銀行株は掲載されていない。当時銀行株の株価は管理されており、かつ小動き。極論すれば、株とはみなされていなかった。それが動き出し、上昇に転じたのが、1984年。同様の動きをしている、証券株のチャートを。銀行株、損保株も同様の動きでした。
1984年は、産金株やガン・バイオ関連的な薬品株の、材料株物色的な相場だったな。「バイ金株相場」なんていわれましたね。その後、1985年のプラザ合意以降、金融、建設、不動産、電力ガス株主導の大相場になる。円高・金利低下・原油安のトリプルメリットを受ける銘柄ということで。ただしこの手の内需株銘柄の天井の多くは、1987年4月1日でした。それ以降、1989年年末にかけ、バブル相場に発展するんですが。
海運会社のチャート。当時はまだ三光汽船があったんだな。ジャパンラインと山下新日本汽船は、その後ナビックスラインとなり、商船三井と合併する。業界淘汰が進んだ、最たる業種の一つですね。
ちなみに日本郵船は指定銘柄だったので、ここには掲載されていない。ページの1番最初に、トヨタや三井物産、平和不動産などと一緒に、取り扱いがされているんですね。
取りとめがなくなりました。この辺で。今年の相場を見る上で、付け加えたいことはたくさんあるが・・また。違う機会に。
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