浜口です。
8月の日本株市場には、大きな変化があった。足元では、売り込まれ過ぎたバリュー株が買われていると。日銀のマイナス金利深堀懸念の後退をハヤして、銘柄の物色対象が変わったかもしれないとの意見も、聞こえてきている。
仮にそうだった場合、つまり相場の大きな転換があったとして、その場合には何が買われるのかと分析ではなく、何がより売られてしまうのかと言う点について、現状、思いつくところを考えてみたい。結論から言うと、典型的な「債券代替銘柄が売られる」と言うことを現状、当方は考えますけどね。
以下は足元で値下がりしている銘柄。1つは大成建設、。1つは明治HD、それぞれ、バリューションを見てみましょう。
大成建設。配当利回りは2.07%、予想PERは12.92倍。これで史上最高益更新見通し銘柄なら、普通に買い魅力、あるように思えるよな。
明治HD。配当利回りは0.94%、日経平均採用銘柄を下回るな。予想PERは28.21倍。割高・・・典型的な債券代替銘柄なんでしょうね。まともな日本株投資家なら、???となるケースが多いでしょう。まあ、超グロース系の人は、違う考えをもつのかな。わからんが・・・
こういう銘柄を買う面々は、一つは機関投資家。年金のファンドマネージャーなど。バリュエーションはともかく、これまで株価面で、市場をアウトパフォームし続けてきたから、割り切って乗っかっていこうと。あるいは、乗っかっていかざるを得ないなと。こういうファンドマネージャー、中には結構、いますよね。今後どうするべきか、目下、大いに悩んでいることでしょうなあ?(笑)
あとは、債券の投資家。利益が安定成長しており、配当、減配リスクに乏しく、債券代替銘柄足り得るから。しかし・・・PERの意味、わかってるんだろうか・・・
機関投資家とは異なり、ベンチマークであるTOPIXに勝つことに縛られない投資家。加えて言えば、常識的な、日本株の運用のハートを持っている投資家なら、明治HDは、ややや・・・と思いますよね。
でもね、ご参考まで。この銘柄を空売りするのを、当方はおススメしない。もしも相場の流れが変わらず、割高な銘柄がさらに割高に買われる相場が続くなら、大ヤラレすることにつながりますから。そのあたりはどうか冷静に、かつ100%、自己責任で。ハラを決めて・・・
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