浜口です。
昨日書きましたトランプ大統領受けての日本株、Brexitのときの展開に酷似?のなかで言及した「ヘッジを試みようとした人」たちとの多くは、コンピュータだったと言う説がありますね。
昨日は現物株は薄商い。先物は大商いだった。ここである人曰く、先物のトレーディング室が特段賑わっていたわけでもなく、ただ静かに、コンピュータによる売買自動執行が続いていたと。後はここには書けませんが、これ以外にもコンピュータによる売買自動執行説を裏付ける話が聞こえてきている。おそらくは、その通りなんだろな。
一例だが、最近新しい形のバランス型ファンドが流行っている。内外の株や債券やリートに分散投資するが、その比率は市場のトレンドを見ながら、コンピュータが自動的に調整する。
トランプ大統領が決まった後、最初に開く流動性のある市場といえば日本株。これは欧米との時差の関係で、宿命的にそうなる。トランプ大統領の実現で先行き不透明感が広がる中、内外の株式の比率を落としたいと考えたコンピュータが、相対的に流動性が高くかつ他の先進国市場と相関が高い日本株に売りを出した。株価の下落が続く中、順張りのトレンドフォロー型コンピュータ売買がさらに追加の売りを出す。このスパイラルで相場がどんどん下がっていった。こういう理屈ですね。まあ、投信だけじゃあない。外人投資家の売買も、コンピュータ由来のものも少なくなくなかったのではないだろうか。まあ、これは裏は取れてませんが…
日本株市場で概ね株式エクスポージャーの調整が終わった後、アメリカ株式市場ではトランプ氏の演説がなかなか良かったこともあり、弱気相場にはならなかった。というか、もうアメリカ市場でポジション調整をするコンピュータは限定的だった。そんな想定ができると思うんですよね。
まあ・・Brexitのときも今回もそうですが、別に日本固有の要因では全くないのに、イギリスアメリカの要因で、株式エクスポージャーの調整対象にされるのが日本株だとしら、たまったものではないが・・・まぁこういう事はまたこれからもあると考え、逆にこういった状況を収益のチャンスとしてとらえるのもいいかなぁと思いましたね。
まぁ・・・昨日、どのタイミングで日本株売りを行ったのか。それって、ファンドを運用するコンピュータがどこで売りの指示を出すかによるんだろな。これが仮に投信のバランス型ファンドなら、しばらくするといやでも、売買の巧拙がパフォーマンスとして表面化することになる。まあ、競争が厳しい世界ですからね。お気の毒にと言えなくもないな。
以上の仮説が正しいとすれば、少なからぬトレンドフォローのコンピュータが、今日に関しては日本株の高値を買い上がざるを得ない。そんな状態に置かれたんだろな。だとしたら、往復ビンタで・・・なのかな。わからないが。
取り留めがなくなりました。この辺で。当方はコンピュータではなく生身の人間。まあ、粛々と判断して、進んでいくことにします。
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