新宮・紀伊勝浦・松阪に出張⑥松阪の老舗「鯛屋旅館」で、松阪牛のすき焼きを堪能

浜口です。週末ですね。新宮・紀伊勝浦・松阪に出張⑤熊野古道から那智の滝への続きを。

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紀勢本線、紀伊勝浦ー新宮間から望む海、熊野灘。白、コバルトブルー、マリンブルーの3段階ぐらいグラデーション。本当にきれいな車窓だよな・・・と、これから松阪に向かいます。

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松阪に到着。150年の歴史を持つという松阪の老舗、鯛屋旅館。宿の方は、「昔の旅籠のままでして」というが・・・なんとも風情ある宿だよな。

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今宵の楽しみ、松阪牛!綺麗な肉だよな。夕餉は宿泊している部屋で作ってもらい、いただくことに。楽しみだ・・

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松阪牛のすき焼き。関西風の焼き方。まず肉を焼き、途中で砂糖を加える。しばらくして醤油を入れ、味を整える。

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まずは肉だけをいただくが・・・写真のとおり。たとえようもなく旨し。それしかいえない。肉はもちろん柔らかいが、「焼いている」せいもあり、表面にはややパリっとした食感も残る。それがまた、たまらない・・・

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肉を焼く過程で出てきた旨み満点の肉汁、あと砂糖・醤油を元に、野菜を焼いていく。野菜から出る水も加わり、さらに良い塩梅に・・・たまらない。これを食べ終えると、2ラウンド目というべきか。残った肉を焼いて、また野菜を・・と、繰り返す。満足・・・・

一連のすき焼きは、旅館の割烹美女がつきっきりで対応してくれた。焼きながら色々と親切に説明いただき、会話も楽ませもらいなごむ・・・嬉しかった。これもこの旅館で、松阪牛のすき焼きをいただく魅力の一つなんだろな。既に出来上がっているすき焼き弁当だと、こうはいかないだろうからな。

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すき焼きの余韻が残る中、布団を敷いてもらい、いつでも眠れる状況下で、コンビニで買ってきた赤ワインを部屋飲み。悪くないな…

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古くから、学生の街だった・・・・あべ静江もこの宿、訪れたことあるらしい。そういえば彼女は、三重県出身だったな。

さて
松阪牛のすき焼き、旨かったが・・・それとともに関東と関西のすき焼きの違いを感じさせられた。関東のすき焼きは、「割り下」と言うだしを使う。一方で関西のすき焼きは文字通り、肉を焼くことか始まり、その後で野菜も焼く。すき焼きの給仕をしてくれた女性曰く、「関東のすき焼きは、牛鍋ですよね。お鍋の一種だと思います」と。その言葉が、印象に残った。その通りだよな。

関東風と関西風の違い、これはすき焼き以外に、焼きウナギにも共通するように思われた。関東風のすき焼きは割り下で煮てあるし、ウナギは焼く前に蒸してあるから、とろけるような食感がある点で共通している。この一工夫は、これはこれで素晴らしい。一方で関西風はすき焼きもウナギもダイレクト。いきなり焼きから始めるので、パリッとした焼き味とともに、脂が良くのった、こってり感が強く味わえる点で共通している。

「どちらが優れているのか?」というのはまさに好みの問題であり、優劣つけがたい。ただし当方、根っからの関東人であるため、焼きウナギ・すき焼きとも、関西風に驚きと新鮮味を感じている。で、現状、関西風に軍配をあげたくなる。うどんも同じかな。やはり関西風にハマっている。

でも、日本の食文化の違い、それよりも食文化の豊かさなのかな。関東風と関西風の違いを感じられるって、いいな。そして、そんな違いを感じることに興味が持てる感覚、興味を持てる仕事に付けたことに感謝している。当方も社会人生活が長くなってきたが、これほど様々な地域でいろいろな食に触れることができたのは、まさに現在の仕事のおかげなんだろな。その点は感謝しているし、ツキがあったなと思ってる。

さて
今度松阪を訪れたときは、本当に最上級クラスの松坂級すき焼きをいただいてみようかな。どんな喜びが待っているか、それとも今回と同じような感じか。いずれにせよ、まだまだ、旅の醍醐味は楽しめるな。人生、悪くないって。あらためて、そう感じた次第な。

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