浜口です。1987年10月19日のいわゆるブラックマンデーから、今日で30年ですか。市場参加者も、もう歳をとり、あのときのことを覚えていない、あるいは経験していない方が多くなったんだろうなぁ。当方はといえば、日本株のファンドマネージャーを経験して2ヶ月後にこのブラックマンデーに遭遇したので、鮮烈な印象が、未だ残ってますけどね。
あの時は日本株、東証1部はほぼ全銘柄ストップ安、値段がついていたのは帝国石油と住友金属鉱山だけだったと思う。しかしこの安値を投げさせられた人はほとんどいない。何故かと言うと売り物があまりにも多くて、ストップ安売り気配の銘柄が多く、実際に約定された銘柄はほとんどなかった。ただただ、「なにが起こったんだ?」「明日はどうなるんだ?」と驚くばかりだった。ちなみにこの日に大量に売りを出した主体は、外人投資家でしたね。
翌日は逆に、ニューヨークが大幅高。それを受けて日本株も、ほぼ全銘柄ストップ高。その後株価はしばらく乱高下することになるが、結局はここを起点に、1989年末にかけての日本株の大相場へ発展することになった。そんな展開でしたね。
このブラックマンデーの経験を、今後の株式運用にどう活かすのか。
まず、 10年に1度位は、大暴落がやって来る。その理由は事前にはわからず。後になって分かる。そのことをあらかじめ理解しておくこと。まずはこれぐらいかな。
あとはショック安した後は、どこで株を売るかを考えるよりも、買いポジションはそのままにしておいた方が良いケースが多いようにも思う。リーマンショックの時も結局はそうでしたよね。あとキャッシュが残っていれば、少しでもいいから安いところ買っておく。暴落を少しでも利用することができたら、その後の精神的な安定につながりますね。だから運用には、満玉は禁物。キャッシュを残しておいたほうが良い。多くの場合は。
ポジションをそのままにしておいて失敗であるケースは、1990年代の日本株バブル崩壊、2000年ITバブル崩壊の時のIT関連株、世界恐慌の時でしょうか。まぁ世界恐慌の時は当方はまだ生まれてないので、経験がないが。 50年に1度?100年に1度?の大暴落のときには、ポジションそのまま戦略は通用しないんだろうな。
それにしても…あれから30年も経ってしまったんだなぁ。時は流れた。一方でブラックマンデーを経験している優位性と言うものはあると思う。それをこれから運用にも活かしていきたいな。
とりとめがなくなりましたね。もっと書きたいが、キリがなくなりますんで・・この辺で。
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