金利差拡大でも、為替が円安にならない理由

浜口です。

これは三菱UFJ銀行チーフアナリストの内田稔さんが書かれたコラム:円高に導く「しつこい引力」、日米金利差を凌駕

現状、為替を考える上で。特に金利差拡大でも為替が円安にならない理由について、ベーシックな考え方が高いレベルで良く整理されています。ご一読をおススメします。

でもね。ちょっと腑に落ちない点も。

円安要因。現在日米の長期金利さは約2.9%ある。この点からは円安が進行しても妥当と。これは理解できる。一方で日米のインフレ格差。当然、アメリカの方がインフレ率が高い。インフレ率が高い国の通貨は売られるもの。この点は円高要因と説明されている。

でも:
いわゆるフィッシャー方程式によれば、「名目金利はインフレ率+実質経済成長率とニアリイ・
イコール」になるとされますよね。

この考え方によれば、対日比較の高インフレ率が米国の相対的な高金利の一要因であるわけだから、ここでインフレ率を円高要因として持ち出すのは、ロジックとしてどうかなぁと思うんですけどね。どうなんだろな。イマイチ、良くわからなかった。まあ、内田稔さんがフィッシャー方程式を信頼していないのかもしれないな。

一方で:
「日本の対外純資産は約328兆円と二位ドイツの約261兆円に大差をつけ世界最大規模。そこから日本へ還流する配当金や利息の増加が経常黒字の拡大を促す」

この見解は納得です。当方の備忘録に入れさせてもらいますね。

Comments

  1.  いままでの投資しタイルを変えて、収益のバリュー株である昭和電工と東海カーボンをトレードしています。1年で3倍に値上げした黒鉛電極を、今年の4月に去年10月の価格から2倍にした黒鉛電極の価格を30%以上値上げするようです。半年で2.6倍の値上げはすごいと思います。

     四季報オンラインでは去年の12月に、2018年4月の値上げについて『値上げ後は国内で需要の多い24~18インチ品で1トン当たり90万円とする意向で、現在の2倍強になるとみられている。』と伝えていました。

    • hamaguchi says:

      石川さん、こんにちは。東海カーボンですか・・・確かに運用スタイル、変わりましたね?う~む。いいのはわかりますが、この水準からはなかなか、手が出ないかなあ。当方は仕事柄、株式投資は届け出制で、一旦買ったら半年保有が義務なので。。そういう制限がない石川さんが羨ましいです。

    • hamaguchi says:

      石川さん。私のブログにご連絡いただきありがとうございました。

      石川さんが大変な状況に直面していること、今まで存じていませんでした。なんてこった…そう思いました。言葉がない…というのが正直なところです。でもブログでも書かれているように。石川さんは足元では安定しているとのこと、本当に強い方だなぁと思っています。

      大変な数のブログを更新されている。今でも更新されている。素晴らしいと思います。株価は本質的な企業価値の影であると言うこと、本当にその通りだなと思います。

      今更ながらではありますが。これから石川さんのブログで、さらに勉強さしていただきます。いいとこ取りをさせていただたく存じます。

      石川さんは株式でかなりの資産を作られた。素晴らしいことです。私は株式講演会のセミナー講師になって13年。その間、これは言い訳ですが、上場ETF以外の株式を買うときは届け出制、買ったら最低半年は持続するという縛りにあって、株式運用が主にアノマリーを利用した売買に限定されていました。具体的には9〜10月ごろに買って3〜4月には売る。でもこれでもなんとか、9桁ちょっとの資産を形成するに至りました。私はあと1年で定年ですので、それ以降は、株式売買が自由にできる環境に身をおきたいと思っています。そこで最後の自己実現を、制約のない世界での株式売買を続けていきたいなと思っています。

      石川さんの今後については具体的にはイメージできませんが、足元では安定しているとの事。何とかこれが長く続くこと、病の新薬開発含め、奇跡が起きることを祈念しています。

      浜口凖之助

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