最悪期は脱し、市場は正常化へ。

足元の相場楽観論者たる浜口です。freepapaさんのご指摘にもありますように、大手ヘッジファンドの破綻の話も確かに聞こえています。サブプライムショックは今後もある程度尾を引き、当面は上下に大きく振らされる相場が続くのでしょうが、相場に対するネガティブインパクト度合いという点では、既に最悪期は脱しているように思いますね。

時間の経過と共に、サブプライムショックに関する不透明な点が明確化して、リスクシナリオとしてどこまでイメージすれば良いのかがわかってきた、この点が重要と考えます。ショック安の場合、不透明であることを、マーケットは一番嫌いますからね。

徐々にわかってきた中での大きな点は、サブプライム問題は、現状では実体経済ではなく、金融市場の問題であるということ。ドイツ証券の武者さんが書かれていた通り、一言で言えばクレジットクランチ(信用収縮)の問題、すなわち信用不安に伴う金融機関の資金繰り悪化という点ですね。住宅ローン債券担保のCPの流動性が失われたとかね。そういうこともあって、ECBを中心に欧米当局はジャブジャブに資金を出したわけだ。

にもかかわらず8月第3週段階では、実体経済に対するリスクという弱気シナリオまでもが意識され出しています。景気や企業収益への不安ですね。これで現状想定される悪材料は、株価にほぼ織り込まれたと考えます。また「サブプライムローンは、2005年から昨年にかけ大量発生したため、今後2年間は金利上昇から、債務破綻者が増加する」と言うリスクシナリオも、巷で言われだしましたね。周知の事実になりつつあります。以上からこのことが現実化しても、この程度では、相場を新安値の売り込む爆弾材料にまではならないでしょうね【ただし相場が2番底をつける材料にはなるでしょうが】。

逆に言えば今後相場が新安値になるためには、現状で想定されていないフレッシュな悪材料が必要ということになると思います。

Comments

  1. こんにちは。
    今まで借金してまで消費していたアメリカ人が消費どころか借金の追われるようになるのではないでしょうか。そうしたら、日本、中国などの輸出が減るのではないでしょうか。

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