kerogaso様から早速、以下のコメントをいただきましたので、「ジャスト回答」にはなってないのかもしれませんが、お答えします。・・・
kerogaso様:日本株のIBES予測PERは16くらいで韓国株より高いと思いますが、PBRは低いわけで、投資家がどの程度バリューに注目するかが気になります。個人投資家はある程度注目しているように思いますが、外国人も含めた機関投資家の皆様はどのような感じか教えていただけると幸いです。
浜口:「外国人も含めた機関投資家の皆様はどのような感じか」と言う質問は、回答が難しいのです。だって日本株に強気な人も弱気な人もいますから。
このような中、比較的日本株に強気な向きのコンセンサスについては、下記したあたりではないかと考えます。
現在の日本株のバリュエーションの低さは、①主にサブプライム問題に伴う世界株式市場のショック安再現懸念の反映(これらに起因するリスクプレミアムの上昇)、および②かかる不安に起因し、一部の資金が株からより安全性が高い債券へ逃避した、いわゆるFlight to quarity(質への逃避)現象の結果・・・・これで相当程度、説明がつくのではないでしょうか?(弱気な向きは、加えて米国の景気後退懸念を言うのでしょうね)。
何度も「ポスト・サブプライム」(サブプライム後)という言葉を用いて説明していますが、いずれかのタイミングでサブプライム問題が後退した暁には、不透明感の払拭、Flight to quarity(質への逃避)現象の巻き戻し(もしくは巻き戻し期待)などから、世界の株式市場がより安定し、日本株のバリュエーションの低さ、割安さが再評価されることになる・・・こんなあたりではないでしょうか?
浜口先生、こんにちは。
割安度をPBRで測定すれば、もう十分割安ですが、相場が反応しませんね。
日経平均の月足を、90年代初頭までさかのぼってみてみますと、07年7月からの下落波動は、それほど大きいものではないですね。ITバブル崩壊のときの下げは経験していませんが、値幅的に比較すると、まだまだ下げてもおかしくないような気がします。
自分は、エリオット信奉者ではないですが、今の状態は、素人が見たところ下落波動の第一波に見えます。(A波)第一波だけで下げ止まることもあるでしょうが、なんとなく不気味な感じがします。
何より値幅についてが気になります。18000から、14000の値幅は、過去の下げ相場と比較して、小さすぎるように思うのですが、その点先生はどうお感じになりますか?日経平均8000円からの上昇の、2分の1押しや、3分の2押しの水準は、まだ下にあります。この点も不安要素に感じます。
主にチャートから見た不安要素ですが、先生はどうお考えですか?日経10000程度まで、押せば、それこそ農耕民族銘柄は、間違いなく火を噴くのでしょうが、今のところ、相場がPBRの割安さに反応しないので、心配しています。