日本株が米株と比べて下値が硬い??

浜口です。引き続き陰影様からの以下の質問がありました。

「ここのところの日本株の株価が硬直的なことについて、浜口先生はどのような原因があるとお考えでしょうか?」

以上の質問は、日本株が米株と比べて下値が硬いというニュアンスと受け止めました。銘柄にもよるのでしょうが、当方が注視している銘柄に関しては、同じような印象を持ってます。タイムリーな質問と思われますので、以下に現時点の当方の意見を書きます。参考にしてください。

ご指摘の日本株の株価が硬直的な状況については、背景を思いつく順に列記すると:

・ 欧米経済が悲惨である一方、バルチック海運指数・上海株総合指数などは底打ち、一部に世界的な景気回復を先行的に示唆する指標も散見される。
・ 足元の国内経済状況は最悪だが、1-3月期の経済が在庫調整局面も迎えており救いようがないほど悪いというのは周知の事実で、市場に織り込み済み。
・ 銀行等保有株式取得機構による株式買取が予定されている等、政策対応期待があるため、下値を売り込みづらい。
・ シティ・AIGは、米国政府が破綻にまでは至らしめないとの期待感があり、実際、そうなると思料。一方でビッグ3は懸念材料として残るが、これが「着地」後は、これを上回る悪材料は見当たらない。米国のファンダメンタルズ悪も、最終局面を迎えつつある。
・ 金融危機とはいえ、少なくともインターバンクの資金のやり取りは正常化しつつある(もしくはすでに正常化している)。
・ 足元で、資金作りのために値段にかまわずキャッシュ化しなければならない筋の売りが一巡している。

・   円高局面終焉期待

といったあたりかと。

現状、「PKO的な動き」があるとは、特段考えていません。もっとも、それはあってもなくても、大勢に影響を与えるものではないと考えてます。どっちでも良いと思ってます。

さて当方、2月以降、時間分散で株を買いに行っています。売り込まれた造船、商社などの低位株に加え、銀行株ETF、上海株ETFなども買っています。今後は時間の問題で、リスク資産はすべからく戻ると思っていますので。今、3月買い付け予定分を月中のどの段階で買おうか、思案中です。

以下、可能性は低いとは思いますが、当方にとっては日経平均がもし一時的に5000円をつけても4000円をつけても、柳に風です。その状況が長期間続くとは思っていませんので。その後で右肩上がりになれば全然問題ありません。

それよりむしろ、時間の問題でやってくる経済・株価の戻りの際に、買いポジションを持っていない・・・これこそが最大の後悔なんだろうと考えてやってます。

Comments

  1. 浜口先生たびたびの回答ありがとうございます。
    >現状、「PKO的な動き」があるとは、特段考えていません。もっとも、それはあってもなくても、大勢に影響を与えるものではないと考えてます。
    なるほど。そうであるとすれば「自然体で相場は固い」と言うことですね。自分は今売りポジを持っているので、いつでも手じまいをして買いにドテンできるよう、心の準備を怠らないようにしたいと思います。
    >それよりむしろ、時間の問題でやってくる経済・株価の戻りの際に、買いポジションを持っていない・・・これこそが最大の後悔なんだろうと考えてやってます。
    今の日本株は昨年の10月とは違い、ドカンではなくダラダラと下げているので、この先一気呵成には上がらないだろうとは思っています。ただ、自分の思惑はいつも外れますので、この点も重ねて注意をしたいと思います。
    いずれにしても丁寧にお答えいただき大変ためになりました。

  2. ありがとうございます says:

    こんにちは
    そろそろ底が。。。?
    株価の戻りの際に、買いポジションを持っていないのは最大の後悔ですよね
    自分も暴落見た後なんで買いに回るのは怖いけどがんばって少しずつ買っていきます
    次のバブルが来るまでがんばります^^
    これ実際に実行できる人ってお金持ち☆

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