【中国】経済成長と株価上昇がリンク??

先般紹介した「中国株投資の王道」をかなり読み進めました。なかなか示唆に富んでましたね。

当方がかねがね心配している点。中国経済が成長していくのは当確としても、それを受けてきちんと株価が上昇するのか。具体的には、2001~2005年は中国の経済成長率は安定的に10%前後で推移しましたが、この間中国株は50%近く値下がりした状況、このようなことはもうないのか?これに対する回答が、明確に書かれています。以下、本の趣旨を紹介します。

1. 国有株の放出に伴う需給悪化問題については、2005年に、中国証券監督管理委員会が、打開策を打ち出した。流通株を保有する一般株主に対して、政府保有株の放出による株価下落分に見合うボーナスの支給(株券で)を基本とする。これを受け、2006年夏の中国石油化工集団の政府保有株放出では、一般投資家が保有する流通株10株に対し、非流通株2.8株が無償で割り当てられた。この打開策・計画が前向きに受け止められたことが、2006~2007年の中国株大幅上昇につながった。

2. 中国A株のPERは、2001年が48.3倍であるのに対し、2005年は18.42倍。2001~2005年の株価下落は、2001年時点では期待感から高くなりすぎていたPERバブルが剥げ落ちた、その修正が主因。つまり2005年、PERが国際水準まで修正された市場では、既に悲観的な要素は解消されており、今後は株価に、企業収益の伸びがきちんと反映される可能性が高い。

Comments

  1. キズキ says:

    いつも楽しく拝見しております。
    私はそもそも10%程度の経済成長という数字そのものを疑っているので、中国経済には懐疑的です。

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