熊本・大分に旅へ⑥南阿蘇鉄道・高森線と白川水源

浜口です。NY株、ここで底入れ反転すれば二番底。ベストシナリオだが、CMEは怪しい動き。どうなるか・・と、週末ですね。熊本・大分に旅へ⑤ANAクラウンプラザ・熊本ニュースカイの続きを。

熊本の水はとても美味しい。水道水のうまさは富山と並び、日本で一・二を争うと思う。実際、このANAクラウンプラザ熊本ニュースカイホテルの蛇口からの水も十分おいしく飲める。

今日はそんな熊本の泉、阿蘇の麓にある白川水源を目指そうと思う。まずは熊本から豊肥本線の鈍行で立野まで。そこからは旧国鉄高森線、現在は南阿蘇鉄道高森線に乗り換え白川水源駅へ。テツとしては、終点の高森まで完乗したいところだが、今回は時間の余裕なく、途中の白川水源駅までの旅。でもこれが本当に素晴らしかったな。写真を。

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南阿蘇鉄道の白川水源駅。ここは白川水源への訪問を容易にするため、3年前にできたばかりらしい。無人駅。ここから5分程度歩いていくと・・・

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白川水源に到着!ものすごくきれい。大量の水がこんこんと湧き出ている。ここから突然、川が始まるんだな。そんなイメージ。

湧いて出てきたばかりの水であるゆえ、生水で飲むことができる。ミネラルウォーターそのもの。大きなペットボトルをいくつも持って汲みに来る地元の人が何人も。当方もこの状況をあらかじめ想定し、わざわざ空のペットボトルを持っていたので、自分で汲んだ白川水源の水を飲みながら、周辺散策することができた。当方はこういうの、本当に好きなんだよなぁ。

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白川水源の湧水が、川の流れを作る。植物、生き物・・・自然も作る。きれいだよな。富士山の湧水、柿田川を思い出したが・・・でも水量は、こちらのほうが豊かだな。

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白川水源駅から散策がてら、徒歩で隣の阿蘇白川駅へ。駅でコーヒーをいただき、ここから豊肥本線に接続する立野まで戻る。

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南阿蘇鉄道高森線の車両。1両だけ、乗客はわずか。しかし行きは対照的に2両編成でほぼ満員だった。1両には団塊の世代とおぼしき日本人の団体旅行、もう1両には韓国からの旅行者が乗っていたな。

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南阿蘇鉄道高森線は、いろんな景色を見せてくれる。こんなのどかな鉄路風景のところもあれば、立野を出発したばかりは、結構高い位置から、トンネルと橋梁を交互に走り、渓流の車窓を見せてくれたりする。約30キロ前後と短い線だが、風光明媚、非常に変化に満ちた車窓の線だった。

散策しながら訪ずれた阿蘇白川駅では、駅を運営しながら喫茶店もやっている女性がひとり。曰く、ここは旧国鉄高森線だが、30年以上前に廃線に。もともと高森線は、高千穂線とつながり九州中部を横断する予定だった。が、高森から先のトンネル内で大量の湧水が出て工事ができず、結局、宮崎までの開通は叶わなかった。旧国鉄高森線は利用者も少なく、国鉄が民営化するタイミングで早々に廃線、第三セクター移行になった。その湧水が大量に出まくった高森トンネルは、現在は高森町湧水公園として保存されているとのことだった。

中国や韓国からの旅行者は、終点の高森まで行って、バスで阿蘇を回るケースが多い。したがってここ阿蘇白川駅は、列車が来ても2人とか3人ぐらいしか利用しないことも多い。ものすごい過疎地なんですよと。

そうか。確かに周りの山や田んぼや川の景色は、島根県の山奥、木次線をイメージさせる。そんな超過疎状態。でも景色のキレイさと人口密度は反比例するように思う。今回訪れたのは3月でまだ田んぼには何も植わってないが、これが夏とか秋であれば田んぼも山も、一面緑で本当に綺麗なので、その時にまた来てくださいと。実際、そうなんだろうな。いつかまた訪れて、今度は終点の高森まで乗って完乗してみたい。その時はまた、白河水源やこの駅も再訪したい。そんな思いに駆られた。

熊本・大分の旅が終わるが・・不思議と寂しい気持ちにはならなかった。違う季節にまた、ここに来ることにしよう。そう、また来れるって。

熊本空港のラウンジでビールをごキュッといただきながら、今回の旅を振り返ると。そんな想いが頭をよぎった。人生、悪くないな。

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