トルコ。政策金利大幅上げにもかかわらず、市場金利は低下。なぜか?

浜口です。

昨日のトルコ中央銀行政策決定会合では、予想を上回る大幅な利上げが発表された。具体的には1週間物レボ金利を17.75%から24%へ上昇させた。市場のコンセンサスは21%程度の上昇だったため、これはポジティブサプライズ。

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これを受け、トルコリラは急騰。それはまあ自然な流れとして。驚いたことに、写真の通り。政策金利を大幅に上昇させたにもかかわらず、市場金利は低下している。

債券の理屈からすれば、政策金利の上昇は長期金利の上昇、債券の価格低下につながる。ところがこの日のトルコ国債は、政策金利が上昇する中、利回りは低下(価格は上昇)となった。

市場のコンセンサスを上回る利上げが出来たことが好感され、将来のインフレ懸念が低下した。こう説明するのが1番シンプルかな。

今回の想定以上の利上げ、大成功だと思う。いわゆる「ブラジル方式」を採用することを渋っていたエルドアン大統領が、しぶしぶ同意したんだろな。

この「ブラジル方式」についてはまた、違う機会に説明させていただきます。まぁ、まずは良かったな。当面のトルコ、ひいては新興国全体の安定に資するでしょうね。

う~む。当方のトルコ・リラ暴落だが…参戦してみた。可能性はとても低いが、デフォルト覚悟で。も、まずは報われた。よかよか(笑)

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