イギリスがEU離脱しても、市場への影響が限定的である理由

浜口です。

今日の日経朝刊に、英、3月末までにEU離脱通告首相明言「準備協議を」交渉期限は2年との記事が。

記事によれば、メイ首相は2017年3月末までにEUに離脱を正式に通告する。そうなるとリスボン条約50条の決めに基づき、交渉期限は2年と決められており、その後イギリスはEUを離脱せざるを得ない。

イギリスのEU離脱はこれまでにもさんざん言われているが、これまで、市場への影響は限定的。イギリス株はむしろ、新高値になっているくらい。この点について、債券運用大手のPIMCO社が以下の説明をしている。ここもとのイギリスのEU離脱問題と、かつて市場で不安視されたギリシャのEU離脱問題とを比較してるんですね。

曰く、ギリシャのEU離脱は、通貨の変更を伴う点が問題。ユーロからギリシャ通貨へ。ドラクマ?この場合、為替相場はどうみてもユーロ高ドラクマ安へ。となるとユーロ建て国債を大量発行しているギリシャは、ドラクマ安から新通貨ベースでの支払い額が急増し、デフォルトの可能性が高まり、世界的な金融不安再燃のリスクが高まる。

一方でイギリスはEUを離脱しても、通貨もイギリス国債もポンド建てのまま。世界的な金融不安にはつながらない。この点がギリシャのEU離脱問題と、決定的な違いだというんですね。

つまりイギリスのEU離脱問題は、金融市場面において大きな問題をもたらすものではないと。あくまで欧州の限られた範囲での社会・政治問題に留まり、世界の金融不安には発展し得ないと。

まぁ、この考え方でいいんだろな。当方もこの点は、同感ですけどね。

瀬戸内6県を訪問④南海フェリーで紀伊水道を横断、徳島港から和歌山港へ

浜口です。お休みモードです。

瀬戸内海6県を訪問③瀬戸内6県を訪問③広島から高松へ。ドーミーイン高松と、居酒屋「あら」againの続きを

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当方、香川は高松に泊まっているが…今日は徳島で勉強会。ゆえに朝一で、ここから徳島へ移動。特急「うずしお」に乗って行く。

乗車率は3割ぐらいかなぁ。乗客の立場からすれば、嬉しいけどな。高松と徳島を結ぶから、高徳線。この路線自体は、四国の鉄道の中では珍しく、車窓にあまり変化がない。まぁ四国の気動車の特急に乗れるだけ、嬉しいけどな。

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徳島での仕事が終了、後は帰るだけ!まずはお昼を。「麺王」徳島駅前店にて、徳島ラーメンをいただく。麺は徳島ラーメンの「保守本流」の食べ方、バリ堅、生卵付きを。う~む。やっぱり本家本元は、旨しだな。

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「麺王」に、ラーメン食べる人が並んでる!こういっては失礼だが、徳島は県庁所在地であるにもかかわらず、昼でも人通りはあまりない。駅の近辺であってもそうで、いわんや人が並んでる光景など、ほとんど見たことなかったが…(笑)ここ、やはり人気店なのかな。

帰りは徳島港から、南海フェリーで和歌山港経由で。徳島に出張②徳島から和歌山、紀伊水道をフェリーでと同じルートだが、今回は前回にも増して、良い気分だったな。

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この日は気温が30度以上と高かったが、甲板の上は、そう暑くない。海風が涼しいからだろうな。概ね快適、やや暑いくらい。当方はずっと甲板に出ていて、海を見ていた。前回このフェリーに乗ったときは、9月後半。その時は甲板の海風が、少し肌寒く感じるくらいだったな。

この日は大雨一過で、視界が実にクリアー。鳴門海峡大橋や淡路島、紀伊水道など、本当にきれいだった。あまりの綺麗さに感動してなんとも嬉しくなる・・・と、そういえば昨日、ホテルの部屋飲みで残った赤ワインが、ペットボトルに入れてかばんに入れて持っていたことに気が付いた!ツイてる!紀伊水道を眺めながらのワイン、当然グラスなどなくペットボトル飲みだが、なんとも旨かったな。う~む。実にリラックス。最高だな・・・

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和歌山に到着。南海電車、和歌山港から一駅だけ、和歌山市が終点の電車に乗り込む。この電車、レトロな味わいもあるし、海岸近くの照り返しを受けまくっているせいか、全体に色褪せ感が漂う。それはそれで、良い感じを醸し出してるよな。

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和歌山市駅からは、特急サザンに乗り換えて、大阪は難波まで。船で飲んだ赤ワインが遅れて効いて来たせいか、はたまたこれまでの強行軍の疲れが一気に出たせいか、電車の中ではずっと寝ていた。気が付いたら、大阪難波の手前。こういうこともたまにはあるんだな。まあ・・・根っこけたせいで疲れも取れ、良かったけどな。

ようやく、大阪に帰って来た。瀬戸内6県の出張、これでお終いだが・・・明後日からはまた、徳島での講演会、2泊3日が待っている。

それにしても・・・これほどまでに四国に行きまくってる関東人も、ちょっと珍しいだろな…まあそれはそれで、嬉しいこと。東京に戻ったら、四国と大阪とを行ったり来たりした経験、ちょっと忘れられない思い出になるだろな。そう感じた。それもまた、悪くないな。

あまり日銀を侮らないほうが得策だと思うけどな

浜口です。

日銀のETF購入の弊害が色々と指摘されているが…どうなんでしょうねぇ。当方は、あんまり日銀を侮らないほうが得策と思ってるんだよなぁ。

良くも悪しくも日銀は、これまで年間80兆円の市場への資金供給目標の名のもと、巨大な日本国債市場を「干上がらせ」かけている。こんな前科者なんですよ。日銀はね。国債市場に比べると、たかだか500兆円の日本株の時価総額の、いかにちっぽけなことか。日本株市場を干上がらせるのは、はるかに簡単。

まぁ日銀がどこまでやるかでしょうけどね。現在の日経平均の予想PERは、今日の日経新聞ベースでは13.88倍。一方で、過去5年間の日経平均の予想PERは15.6倍。まあ・・・PERで15倍近くになるまでは、ETFの買い入れ、続けるんじゃないかな。というか、容認されるんじゃないかな。

この前提というか仮説をもとに皮算用をすると・・・足元の日経平均の予想EPSは、16,449円/13.88倍=1,185円と逆算される。この日経平均EPS水準を元にすれば、日経平均の予想PER15倍は、17,776円と計算される。過去5年間の日経平均の予想PERは15.6倍。これなら、18,486円。足元のNYダウの予想PERは16倍を超えていることを勘案すれば、PER16倍で18,960円。こんな当たりがメド値が計算されるけどな。どうだろ?現状では。

まあ企業業績如何で予想EPSは変化するから、その点は注意しなければならない。これはいうまでもないことですけどね。

日銀はこれまでの外人投資家の大幅買い越しの時のように、日本株を買い上がることはないだろうから、派手さはないが・・年間6兆円のETF買いは、漢方薬のように効いてくるんだろうな。

あと:
日銀批判が、マスコミ関係者の、格好の「ネタ」にされているような気もする。だとしたらマスコミの方々は、「日銀様々」ですよね。敬意を表してもらいたいもんだなぁ。

とりとめがなくなりました。この辺で。