浜口です。来ましたねえ!円売りドル買い介入。
今日の10時半ぐらいかな。私が勤めている社内で、雄たけびが上がってましたよ。「介入が入った!」とね。82円台は、さすがに当局も抵抗するというメッセージは出した状況。
でもね、NY時間が勝負だなと。現状は、欧米の協調介入は期待できないけど、
米国から、なんらかのメッセージ、リップサービスぐらいは出るのか出ないのか。
明朝、どうなっているか。皆が「介入効果は限定的、短期のカンフル剤」と思っている中、何かポジティブサプライズは出ないかな。
非不胎化するらしい。円売り後ほったらかし。そのあたりの金融緩和の効果の期待したいが。
円売り介入
新しい四季報が出たので
浜口です。新しい四季報が出たので、つらつらと眺めていた。
銘柄により様々だが、夏号との比較ですぐ気が付いたところでは、トラック大手二社の業績見通しが好調である点が目についた。アジアの経済成長をうまく取り込んでるな。
海外CBの発行が高水準
浜口です。本日の日経ヴェリタスに、日本電産など海外CBの発行が高水準との記事が。
実は当方、CBはとっても個人投資家向けの投資対象だと思うんですよね。CBの仕組みの中に「損小利大」が盛り込まれてるでしょ。しかし海外CBだと、国内の投資家は事実上、個別銘柄を自由に売買できないですよね。残念!
東証上場のCBを、もっと発行して欲しい。でも発行体からすれば、海外のほうがコストが低いんでしょうね。あと海外CBは、円高・ユーロ安が定着したことで(定着したんでしょうか?)、欧州の投資家から見た円高資産への投資魅力が高まったのも追い風だとのことでもあるが・・・
でもなんで、#3オリックスは国内で発行したんだろな。何が有利だったんだろ。そこのところが知りたい。
実質実効為替レートの怪
浜口です。最近巷で、特に週刊誌において、「1ドル60円説」が横行しているように思われます。立ち読みしてみると、「実質実効為替レートで計算すれば、1ドル60円でもおかしくない」という点が根拠であるケースが多いようです。
でもね、素朴な疑問で、なぜ為替レートだけいまさら、インフレ率を除いて計算するんでしょ?経済のデータは、それこそ企業のP/L項目やB/S項目、すべてが名目ベース。当然EPSもね。株価や債券価格などについても、名目株価と実質株価なんて分類はしないですよね。すべてが名目ベース。
1ドル60円説は、民主党の小沢氏批判とともに、週刊誌の売り上げ増に大いに貢献するネタとして、マスコミにいいように使われているように思えてならない。「大変なことになるぞ!」というオドカシに最適?
でそのあたりに詳しい人に聞いてみると、やはりマスコミの陰謀であると(笑)。「実質」で実効的な為替レートと書くと、よくわからないシロウトさんは、これこそホンモノっぽいと、真に受ける。そこを週刊誌が狙っている、どうやらそんな構図らしいんですね。
なるほどね。ある意味わかりやすい。でも一例ですが、実質GDPはホンモノで、名目GDPはガセですか?そんなことないですよね。計算する根拠が違うだけ。
「実質」実効為替レートは日銀のHPに掲載されているそうですが、これだけだとミスリードにつながるので、最近は「名目」実効為替レートも掲載するようにしたらしい。
ちなみに名目ベースでは当然、現状の円ドル相場にかなり近い数値が算出されることになりますよね。
以上が、当方の実質実効為替レートの受け止め方。要は様々にある為替のフェアバリュー(という言い方は適切なのかな?)の考え方のひとつ。現状、最も円高よりに説明がつく考え方のひとつということですよね。くどいようですがこれは考え方のひとつなので、これを盲信すると「高くつく」と思う。
アメリカの直近の経済指標
浜口です。ここもとのアメリカの経済指標を追ってみる。
先々週、8月24日中古住宅販売件数。前月に比べて-27.7%とのことで、相当びっくりさせられた。これは悪い。アメリカ景気は二番底?住宅減税の廃止以外に、なにかあった??
でもフローベースで見るとそもそも、アメリカの住宅投資って、GDPのたった2.5%しかないんですよね。
一方で先週のアメリカの主な経済指標、9月1日発表の8月のISM製造業景気指数、そして昨日、3日発表の雇用統計とも、市場予想を上回る数値だった。市場も好感。
経済指標は、まだら模様ですけどね。アメリカ景気は二番底回避だと、とりあえず現状は思ってます。
林則行さん
浜口です。みなさん、林則行さんという方をご存知でしょうか?プロフィールを少々。
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アラブ首長国連合アブダビ投資庁の元日本株式運用部長。中東でただ一人の日本人ファンドマネージャとしてオイルマネーを運用。コロンビア大学ビジネススクール(MBA)にて、ジムロジャーズの薫陶を受け、大化株発掘の極意を習得する一方、師のラリー・ウィリアムズからコンピュータを用いた実証分析を学び、両者を日本に紹介した。主な著訳書に、『初めてのテクニカル分析』(日本経済新聞社、共著)『ラリー・ウィリアムズの相場で儲ける法』『冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行』『大投資家ジム・ロジャーズ世界を行く』『W・D・ギャン著作集I、II』などがある。
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ということで、とても輝かしい経歴をお持ちですね。
実は当方15年前ぐらいに、ある証券会社さんの紹介で林さんと一席ご一緒したことがあります。林さんは当時外資系信託銀行でファンドマネージャーをされてまして、当方も国内の信託にいたもので、お互い、色々と情報交換させていただきました。基本的にインテリチックな方なんですが、きさくでざっくばらんでもあり、人として投資家として(相場師として?)、とても巾がある方だなあと感じたのを覚えています。
この方が今年年初に行ったセミナーDVD「公式化したシンプルな相場アプローチ」を見せてもらったのですが、なかなか興味深かったですね。
印象に残った部分を少々。
①株式の投資対象は、新高値更新銘柄であることが前提。業績がいくら上向きでも、新高値を抜かないと、本来の株価上昇は始まらない。
②株式はいつ、企業の好業績を織り込むのか?・・・それは株価が新高値をつけた段階。それは好業績が巷に広く認識され、かつそれが織り込まれつつある証。
③新高値銘柄数と相場全体の勢いに注目。新高値銘柄数が高水準である相場は強い。逆に新高値銘柄数が減少すると、その後の相場の上昇勢いは弱まる。調整が近い。
あと参考図書は、ウイリアムオニール氏の本と言われてましたね。
芳賀沼さんの移籍
Investerさんの野村証券の芳賀沼氏が三菱UFJモルガンスタンレー証券に移籍を拝見しました。
移籍の話は、ずいぶん前に聞いていました。芳賀沼さん、やっとレポートを書かれたんだなという印象です。
三菱UFJモルガンスタンレー証券(ずいぶん長い名前ですね。MUMSSと略します)は、北野一さんがJPモルガンに移られた後、北野さんの後釜、機関投資家向けに目玉になり得るストラテジストを探していたようです。
一方で芳賀沼さんは、このままだと野村證券のマネジメントとして出世してしまいそうで、そうなると天職のストラテジストが出来なくなる、でもこの仕事を続けたい・・・・そんな中で両者のニーズが一致し、移籍に至ったと聞いています。
芳賀沼さんは、逆張りの視点を強く持ったストラテジスト。私もファンの一人です。今回のレポートのタイミングも、芳賀沼さんならではという気もします。新天地MUMSSでのご活躍をお祈りします。
弱い通貨が国益とはねえ・・・
浜口です。タイトルに書いた特集を、今週の日経ヴェリタスが組んでいるらしい。弱い通貨が国益とはねえ・・・
「常識的には逆なんじゃないの?」と思う人も多いのでは。しかし実際には、「信用不安が起きない範囲での通貨安」ということが前提なら、ストック面ではマイナスでも、フローの利益面ではプラス面が大きいということですよね。
通貨安は輸出競争力アップにつながる。一国の景気全体を考えれば、輸出依存度が高い国ほどメリットがある。一方で通貨高メリットは、海外からの輸入品の購買力アップにつながること。しかしこれは、その分国内における消費需要が海外に流れる(輸入品にシフトする)ということでもあり、一国の景気全体を考えればマイナス・・・・ということになる。
ウーム。円高メリットを享受するとなると・・・・海外旅行とあととにかく、海外のものを多く買う一手だな。耐久消費財も、素材も。円高により、月給の購買力が増加傾向と考えることも可能。海外で仕入れて、国内で売れればなお可。
あと為替が循環と考えれば、円高は海外の証券を安く買うチャンスということにもなるが・・・・
それにしても我々は、円高局面は円高を、円安局面は円安を、なんとかうまく利用したいもんですね。。当たり前ですが。
なんか今日は、あらためてそもそも論を書いてみた。取り留めがなくなりました。この辺で。
波乱含みの展開
浜口です。ここのところ飲み会や出張が続き、ブログ更新は週末に偏りがち。今週もそうでした。ということで周回遅れの書き込みですが。
株式市場の見方ですが、ここにきてアメリカの景気減速懸念と円高懸念が台頭。景気も株価もやはりいやがうえにも、波乱含みの展開になりそうということですね。「2番底」というほどにはならないと考えるが。まあ、気長にやりますよ。
年初来安値銘柄数が369?
浜口です。先週の株式市場は、1週間で見れば年初来安値をつけた銘柄は369に上り、年初来高値の33銘柄よりはるかに多い・・・・と、本日配達されてきた日経ヴェリタスのMarket&data面にありました(ただし母集団は書いてなかった。東証一部銘柄ということで良いのか?)。
当方がフォローしている主な銘柄群、例えばいすず、日野自動車、重工、三井造、業種で言えば素材、商社、金融などは、年初来安値銘柄369という印象はないのだが・・・3週連続陽線の銘柄もかなり見受けられるし。
でもたしかに、エレクトロンやアマダ・森精機など工作機械株は年初来安値ですね。
当方、やはり暑さでボケている?いやいや、久々に市場が爬行しているということだろうな。見ている銘柄群が異なると、市場の印象が異なるということか。