3度あることは4度ある?今回もまた、NYダウを日経平均がキャッチアップ?

浜口です。
日経のHPに掲載されている、日経平均とNYダウの比較チャートを。久々に、逆行している。
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当方は本件、過去3度ほど、似たケースについて言及してます。両者の相関関係は高く、過去においては、このような状態は長続きせず、都度、修正されている。具体的には常に、なんらかの需給要因から日本株が売り込まれるものの長続きせず、安定的に上昇しているNYダウにさや寄せ修正している。
今回もそろそろ、以前と同様、日本株のキャッチアップが期待できると考えて、良さそうだけどな。どうだろ?
ちなみにその三度とは、下記。
NYダウとの比較で、日経平均がキャッチアップ?
日経平均とNYダウの比較
凄い乖離ではあるが・・・
但し最後のものは、なぜか図表が欠落してしまっています。悪しからず。

ここもとの株価下落の原因を考える

浜口です
ここもとの株価下落の原因について。
感覚的な話半分ですが、今年に入って急に発生している株価下落は、主にアメリカのヘッジファンドの動向が大きく影響していると考ます。具体的にはこんな感じです。
1.ヘッジファンドは、昨年末にかけ、日米株買い・円売りポジションを大きく膨らましていた。これが昨年12月末にかけ、結果的には大当たり。年末で評価されるヘッジファンドのマネージャは、大量のボーナスをもらうこととなる。
2.一方で、日米の株価上昇、円安が進んだため、各資産の時価評価が大きく上昇、ヘッジファンドは各資産に対するリスク・エクスポージャーが意図したものよりはるかに過大になったため、年明けから一気にこれを縮小させる動きになった。日本株については、昨年は15兆円超の買い越しになったが、たとえば1月最終週は、夕凪さんによれば、海外投資家が先物を合わせて1兆円を超える売りだったと。本件はこの影響が大きい。
3.1月に入り、アルゼンチンショックや米国のISM指数の期待外れ等、相場を下落させる要因はあることはあったものの、ヘッジファンドのこのような投資行動が、相場変動を2倍以上に大きくさせた
株式についていえば、あって然るべき2倍以上の相場下落をもたらした。
以上が、当方の推定です。相場の下落に関し、ファンダメンタルズの変調に理由を求めるのは、現時点ではあまり正しくないと考えます。
リスク・エクスポージャーが過大になり、利食いしながらポジションを低下させたヘッジファンド。彼らの多くは、これからも、割安になった日米株を買い・円売りを仕掛けてくる。あいかわらずボラティリティが高い相場ながら、先進国同時株高・円安の流れが、再度復活する。ヘッジファンドが再度、そのようなポジションを取ってくるために。
当方は現状、以上のような想定をしており、日本株に関しては強気を維持しています。さあどうなるか・・・

「角山智は何者か」を拝見して

浜口です。
角山さんの、「角山智は何者か」を拝見して、なるほどな・・と思いました。当方と共通するところが多いなと。
執筆や講演で、サラリーマン時代と同等の稼ぎがあったというが・・・当方も執筆と講演、やってます。ただし組織に所属しているので、講演を行うサラリーマンですが。執筆は、現在はほんの少しですね。
「相場が良かったから当たり前といえ、株では、(サラリーマン時代と同等の稼ぎ)その倍以上」・・・これも同じです。
「なぜ、執筆や講演を続けているのかといえば「この仕事が好きだから」・・・・これも同じです。
「だいいち、株だけでは、たとえ食えたとしても、人生面白くないだろう。」これも強く同感です。やはり、社会参加あっての人生ですよね。
角山さんと大きく違うのは、個人事業主かサラリーマンかという一点だけの気がするな。サラリーマンだけど、仕事には恵まれてる。まあ、転職を繰り返してるからでもありますが…
「浜口さんは独立しないんですか?」とたまに尋ねられるが、まあ相当先とはいえ、時間の問題で定年を迎え、いやでも独立させられてしまうんで・・・・(笑)組織にいるメリットも、ありますしね。
「貨幣・お金は鋳造された自由」というが・・・名言だと思いますね。株式運用で稼いで、豊かな楽しい人生を、送りたいよな。
ちなみに、日々楽しく活動するための当方のモットーは、「仲良くやる・機嫌よくやる・喜んでもらう・共感してもらう・相手を飽きさせない・自分も退屈しない・サービス精神・ユーモア・ウイット。」です。

日本株の下落リスク・・・新興国

浜口です。
これまで書いてますとおり、当方は日本株には基本、強気ですが・・・リスク要因は、新興国の崩れでしょうね。QE3縮小に伴う、資金の新興国からの流出、それに伴うリスクですね。
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これはEIDOと呼ばれる、ニューヨーク証券取引所に上場している、インドネシア株式のETF。通貨は米ドル建てながら、ETF価格には当然、インドネシアルピアの為替も反映される。
これがご覧の通り、5年ぶり安値圏に沈んでいる。ルピア安とインドネシア株式下落のダブルパンチ。5年ぶり安値とは・・・尋常ではないよな。どういうかたちで、収束するのかしないのか。
他にも、似たような国が、いくつかありますね。タイ、トルコ、南アあたりもそうかな・・・・
まあ、今回は金融危機にまで発展する可能性は極めて低いとは思うが・・・・新興国の通貨・株価が大きく下落すると、日本株の足を引っ張る要因になりますんでね。要注意ではある。
しかしながら一方で、このインドネシア株投信、大きく下落したら、ちょっと買ってみたいとは思う。
インドネシアは、市場も規制が少ないし、素直な国ですんでね。
そういう点では、「買いたい弱気」と言えなくもないのかな。

自社株買いは、全てを知り尽くした自分の会社に投資すること

2014.1.12の日経ヴェリタス。あるヘッジファンドの社長のコメント、興味深かった。
この方ですな。日本株に対する相場観は、写真にある通り。強気ですね。
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で、興味深かったのは、この記事
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自社株買いを、ROE改善策とか株価対策という視点の留まらず、「経営者が知り尽くした自分の会社に投資すること」と考えている。
確かに・・・・会社に一番詳しく、かつ会社をコントロールできる立場にあるのは、会社経営者その人だもんな。株価が割安と思えば、余剰資金は自社株買いに振り向けるべきと言う主張、確かにその通りですな。
個人的には、目からうろこが落ちましたね。そういう考え方も、あるんだと。

日経平均3万円の初夢

浜口です。
今日の日経ヴェリタス、シティーグループ証券副会長の藤田氏の記事。初夢か・・・巧みな言葉を用いて…うまい具合に本音のメッセージ、送るもんだな。
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この記事、最後は、下記のように結ばれている。
そうは言いながらも、現状では日経平均3万円は初夢の域を出ておらず、常識的には2万円前後しか見通せない。シティグループ証券は15年3月末に1万9200円を予想する。
株価が想定以上に上昇するにはサプライズが必要だ。オリンピックと国家戦略特区構想が融合すれば、一般の想定以上に、東京関連株に大きなメリットを与えよう。「東京」が2010年代の日本株の大きなテーマになった時、日本株が大きく変身し、初夢が正夢になるかもしれない・・・・
当方?ご指摘の通りじゃないのかな。このメッセージに関し、まぁ違和感は感じないけどな。
この記事を見て、1980年代の後半、東京のウオーターフロントの相場を思い出しましたな。石川島、東京ガス、地所・・・。ちょっと、懐かしくなった。あれからもう、25年近くたつんだな…

今年の大発会。日経平均、15908 -382 -2.35%は市場の実態を表さず。

浜口です。
今日は日経平均、16,121.45 +307.08 +1.94%と。悪くないですな。
ところで・・・今年の大発会。おかしかったですよね。
日経平均、15908 -382 -2.35%
TOPIX 1292 -10.14 -0.78%
ジャスダック指数 103.71 +0.69 +0.67
東証一部 値上り銘柄数 906 値下がり銘柄数 761
で、日経225で足元、一銘柄の寄与率が10%と最も高いファストリテイリングが、この日は5%の下落。
要はこの日は、日経平均は暴落、他の指標は、そうではない。むしろ東証一部 値上り銘柄数のほうが多い。
う~む。傲慢かまして、良かですか・・・どこのヘッジファンドだか、証券会社の自己なのか、犯人はよくわからんが。。。
日本の株式市場で、あまりお行儀の悪いこと、すなよな。先物を仕込んで、品薄のファストリテイリングを株価操作のための道具にして、姑息な225のマニュピレーション、すなよ。これが当方の、正直な印象。
 

日本株を売却させるのが、証券マンの仕事?

浜口です。
2年ぐらい前の話。まだ、日本株が低迷している、そんな頃の話を思い出した。
さる証券会社で言われていた話。支店長が、次のように言っていると。「担当先で、日本株を持っている客は、もういないよな?もしいたら、直ちに売却させて、毎月分配型の外債投信に乗り換えさせるように。日本株なんて、もう上昇しないんだから。とにかく、相続の株でも何でも、売らせるように」と。指示を出していると。
そんな中で。日本株の証券営業ができないなんて、何かが間違ってる・・・・そういう良識を持った証券マンも、中にはいた。「浜口さん、日本株、長年運用してきたんでしょ?ほんとに日本株、もうダメなんですか?」と、尋ねられた。
当然ながら当方、「そんなことは決してない。日本株は、割安に放置されている。どこでどのようなかたちで、円高・株安の潮目が変わるのか・・・何がきっかけになるのか。そこがポイントですね」と答えた。
しかし・・・証券会社が、日本株に見切りをつけるなんて。こんなことは、今までなかった。売りたい人がみんな売ってしまったら・・・・株式、どのみち必然的に、上がりますよね?件の証券会社、どうなってるんだろ?うまく路線変更できていれば良いが…老婆心ながら、申し上げる次第。
思えばあのころが、陰の極に近かった。証券マンとしての基本、大局観を身に着けている君は、正しかった。そういうことだよな。
少し前までは、日本株が語れない証券マンが、あまたいたらしい。これまでの円高バブル・株安バブルの、証左ですよね。当方はそう、思うけどな。
取りとめがなくなりました。この辺で。これからが、楽しみだ。

さらば、いすゞ・・・また「ご縁」があれば・・・

浜口です。
う~む。これは鼻持ちならない自慢話になるのか、それとも、このタイミングでの売却?ご苦労さん!という話になるのか・・・当方の売買の話を。
昨年、12月20日のこと。このブログでもたまにコメントを書いていた、長く連れ添った、いすゞ。3万株。625円で全て売却した。年内10%課税のメリットを享受するため。目頭熱いな・・・・
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正直、この株価水準では売りたくないが・・・・でも来年まで持ち越して税率が20%になると、含み益を勘案すれば、売却時税額は110万円弱もアップ。株価換算で一株あたり、36円くらいのデメリットが発生する。これは看過できないと判断。
ならば、売却してすぐに買い戻せば?という話になるが・・・当方の所属している会社の不思議な(?)決まりで、一旦売った銘柄は、すぐに買い戻すことができない。
当方は来年前半にかけ日本株に強気なので、キャッシュのまま越年はしたくない。
ということでこの銘柄は一旦手放し、その資金で同日、野村證券と清水建設、あと社内ルール上いつでも売買可能な、1615東証銀行業株価指数連動型上場投資信託ETFを購入した。
思い起こせば・・・・かねてから当方、いすゞと日野自動車、この二大トラックメーカーは今後、アジアで大きく成長、第二のコマツになり得るとの感触を得ていた。
そんな折、リーマンショックが起こるが・・・。保有銘柄の中で、その後の相場の戻りに付いていけそうにない銘柄を、一部損切り。で、ピンチはチャンスと受け留め、キャッシュをありったけかき集め、組み入れを開始した・・・その一部が、この両銘柄なんだよな。
特にいすゞは割安に思えたので、段階的に3万株買い、日野自動車は試し玉2,000株の後、常に割高感があったので、買い乗せは叶わなかった。しかしその後の株価の動きは、日野自動車がいすゞを大きく上回る。
日野自動車で書いたとおり、こちらは約5倍になったタイミングで売却。いすゞも、今年の5月にかけては、株価、一時900円台の高値があったが、その後は新興国、特にタイでの販売低迷が過剰に嫌気され、史上最高益更新見通しにもかかわらず、株価は600円台に。この水準での売却は、つらいが・・しかたがないな。税制のタイムリミットがあるんでな。
でも・・・いすゞ・・・また「ご縁」があれば・・・この銘柄、再投資したい。当方の好きな銘柄。So long、 いすゞ・・・

NY ダウの年末終値は165万7600円?

浜口です。
NY ダウの年末終値は1万6576ドル。史上最高値と。
NY ダウは構成銘柄30種株価を足して銘柄数で割った単純平均。ということは100円/ドルで円換算すると、NY ダウの年末終値は165万7600円ということになるのかな?今更ながらの話ではあるが・・・こりゃ、凄いよな?
PERは、アメリカ株も日本株もほぼ同じ、約17倍前後。という事は、NY ダウ構成30銘柄ひいてはアメリカ株は、PERに相当するEPSを稼ぎ出してることになる。
ご参考まで、以下に足元で、連続増配しているアメリカ企業を列記します。()内は連続増配年数。P&Gは、57年連続増配なんだ。おそらくはそれに近い年数、増益なんだろうな。う~む。この銘柄に長期投資していたら・・・
 ・Procter & Gamble (57年)
 ・3M Company (55年)
 ・Johnson & Johnson (51年)
 ・Coca-Cola Company (51年)
 ・PepsiCo (41年)
 ・Wal-Mart Stores (39年)
 ・ExxonMobil (31年)
 ・AFLAC (30年)
 ・AT&T (29年)
 ・Chevron (26年)
 
 アメリカで株長者が多い理由、わかりますよね。
 
アメリカ企業、ほんとに利益成長してるんだろうなぁ。そんなこと、日本企業もやれば、できるんだろうか・・・日本はあらゆること、アメリカに10年(20年?)遅れぐらいで達成しているとの前提に立てば・・・いつかは可能なんだろな。
となると、日経平均株価も、10年後(20年後?)には、165万7600円とは言わないが、せめてNYダウの1/10、16万5760円ぐらいはと・・・・
う~む。これは年初から、常軌を逸した楽観論、唱え過ぎましたな?(笑)まあ戯れ言だが・・・でも日本株、長期的に利益成長・増配が見込めるなら、株価水準も長期的には、切りあがって良さそうですよね。