日銀は12月の相場急落時、ETFを二日連続で374億円購入

浜口です。

日銀は異次元緩和に関連したETFやREITの市場からの買い付け実施状況について、HPページで公表しています。

下のエクセルの表は、Googleで「日銀 ETF」と検索すると出てくる日銀のHPから、ダウンロードしたもの。追加緩和前は、数日おきにETFを147億円買っていたのが、10月末の追加緩和あとは、買い入れ額が380億円前後に増加しているのがわかります。

12月の急落時にも、ETFを二日連続で374億円、きちんと買っているのがわかりますね。なお、数字を拡大し太字化しているのは当方ですので、そこは誤解なきよう。

12月の急落時、一部で「日銀は今年の買い入れ額はほぼ消化しており、年間3兆円の買い入れは年内実施できるものではない」との解釈が聞こえてきましたが、その理解は正しくない状況がうかがえます。

それにしても・・・中央銀行が株式を年間3兆円買い付ける。これは世界を見渡しても、史上初めてのことでしょう。官製相場とかなんとか、そんな戯言は、言いたいヤツに言わせておけばいい。当方は素直に、相場に乗っかるだけ。日銀の本気、有言実行、その行動力に感服します。

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広島に出張②三次から福塩線で福山へ

浜口です。広島に出張①広島から芸備線に乗って三次への続きを。

三次駅で1時間の待ち合わせ。これから福塩線が乗り込む。これが期待以上だった。特に三次から府中まで、気動車の区間、実に感動的だったな。写真を。

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驚いた!入線してきた福塩線、なんとキハ120!日本で最もローカル色の強い、三江線と同じ車両。当然1両編成。これは楽しみ。旅情、いやがうえにも、盛り上がるな。これで府中まで向かいます。

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キハ120の室内。ちっこい気動車独特のムード。当方は当然、ボックスシートに陣取ります。

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福塩線の最後尾から、鉄路を。秋色が残ってる。青空と映える。最高だな。気動車はゆっくりゆっくり、坂を登っていく。

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驚いた…備後安田の辺りから小雪が舞ってきたなと思ったら…みるみる積もってきた。鉄路の様子も一変。こういうことがあるんだなぁ…

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雪はますます積もり出し、福塩線の周りの木もクリスマスツリー状態に。天気、これだけ一変するとはな。

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途中、梶田で。下りの鈍行列車と待ち合わせ。向こうも寒々としてるな。

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備後三川~河佐間の長いトンネル。どうやらここが、ミニ分水嶺らしい。トンネルを越えたら、天気は一変。山陽の天気の良さが待っていた。川の流れが早い。分水嶺、越えたばかりだからな。

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とても穏やかな景色。芦田川とその周りの山。そして青空。きれいだよなぁ。のどか。こういう景色、好きなんだよな。

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キハ120は府中まで。そこから福山までは電化されているので、別の車両に。駅間が非常に短くなる。で、福山駅に到着。

福塩線も、芸備線に負けず劣らず、素晴らしかった。分水嶺を越えるような越えないような、そんなところを走る。結構急な坂を登ったり下がったり。そんな中で天候は劇的に変わる。
これは楽しめるな。芸備線と福塩線のテツの旅、今度は福山から広島に向かうコースで乗ってみたい。おそらくは違った感覚、ワクワク感があると思う。

それにしても、「雪とテツ」は合うな。テツに乗っていれば、どんなに寒い中でもツラくない。楽しくワクワクさせてくれ、目的に連れて行ってくれる。それが今回のように、雪の後の晴れの景色だと、なおさら嬉しい。

福山に着いてからは、新幹線で大阪に。スピード感・旅情ともあまりに対照的。同じテツとはまるで思えないが・・・それもまた良し。車内販売の女性から缶ビールなど購入し、ごキュッといただきながら、今回の旅、じゃなくて出張を振り返る。

これまで日本全国、いろんな所を巡ってきたが…乗るべき列車、乗るべきコース、まだまだ残されているな。季節によっても車窓、異なるしな。しみじみそう感じた。人生悪くないって。

広島に出張①広島から芸備線に乗って三次へ

浜口です。久々、テツの話を。

先週週末の金曜日。仕事で、広島に一泊。このまま山陽新幹線で大阪に帰るのは、あまりにも芸がない。ということで当方、芸備線・福塩線と、広島県のイカしたローカル線二線を乗り継ぎ、福山へ。それ以降は新大阪まで、新幹線で帰る。そんな優雅な、ローカル線テツの旅を目論見ました。しかしながら・・・

12月13日。この日は悪いことに、山陰地方は大雪。中国山脈の分水嶺近くを目指す芸備線も、大雪警報の地域と重なっていて、運行中止が懸念された。雪で、途中で列車が止まったら悲惨・・・・

列車の出発時刻は10時ちょうど。う~む。芸備線はギブアップし、尾道にでも行こうか・・・そう考えていた矢先、テレビニュースで、「朝7時46分。広島県地方北部の大雪警報は解除されました!」と。やった!ということで、予定通り芸備線・福塩線の旅へ。これが最高でしたね。本当によかった。写真を。

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まずは地図を。広島から芸備線で三次へ。そこから福塩線で。三角形の2辺を通って、広島から福山へ向かう。そんなイメージ。

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広島駅。快速芸備ライナー。ありがちなキハ47 2両編成だが、「快速」と誇らしげに書かれた表示。これがなんともいいムード。さてさてこれに乗って、三次に向かう。

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広島を出て40分位の車窓。秋と冬とが同居しているような光景。でも天気は、雲が多いながらも晴れてきた!いい感じ。

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芸備ライナーに乗って約50分。雪をかぶった山がなんともきれい。青空に映える。いい感じだよな。

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芸備ライナー乗車後1時間。大雪の後のせいで、空気が澄み渡っている。また雪の照り返しのせいで、あたりが非常に明るい。でこんなきれいな写真が撮れた。テツの醍醐味を感じるな。

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三次に到着。ホームの階段上の窓から駅を見下ろす。雪の中のキハ47。最高だな。

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踏切・青空・雲・雪景色…鉄路はまっすぐにどこまでも・・・この写真、好きだな。

芸備線、雪と遭遇することで、広島県が島根県が隣接していることを、リアルに感じた。途中の車窓では、紅葉の山の上に雪が降っていた。紅葉・緑・雪。なんか天然の飾り付けがしてある、クリスマスツリーみたいだった。

芸備線、この季節の訪問、最高でしたね。でもこれが一日前だと吹雪だったらしいから、ほとんど何も見えなかったと思う。一日で明暗を分けるもんだな。。。とさてさてこれから、福塩線で福山へ。次号に続きます。

ふりーパパさんの本を購入

浜口です。

大阪でふりーパパさんの本が平積みになっているのを発見。パラパラと拝見し納得、すぐに購入させていただきました。

ふりーパパさんは初めての出版でしょうか。本当にうれしいものですよね。本を出せるのって。当方も3冊ほど書いてますが、初めて出版できた時の喜びは、今でも忘れられないものがありますね。

私は本を買ったり講演会に行くときには、まぁ話の中で10パーセントぐらい、新しい発見やお導きがあればいいなぁと思っています。

が、ふりーパパさんの本をざっと拝見したところ、それ以上のご利益は間違いなくあるように思われました。これから読み込んで行きますが、1980年以降これまでの相場人生の中で、ふりーパパさんが何を感じどう行動したか。その辺から何かを学べそうな気がします。

フリーパパさんのブログは、折に触れて拝見していますが、なるほどなと考えさせてくれる内容が多い。おそらくこの本は、その集大成と言えるべきものなのでしょう。

新たな気づきがたくさんあるといいな。これから読み進めていきますが、楽しみです。

原油安は実質的な減税効果

浜口です。

原油安、嬉しいよなぁ。

原油安は実質的な減税といわれるが、本当その通りですよね。中東やロシアが法人税減税と消費税減税を、財務省に代わって、同時にやってくれてるようなもの。日本においても、アメリカにおいても。いわゆる原油安に伴う所得移転と言うやつですね。

アメリカなどは日本よりも極端で、ガソリンが下がっているので、大型の車が売れているらしい。大型の車が売れると、自動車メーカーも儲かりますよね。以前日産自動車を取材したときに、本当は、大型車が売れて欲しいんです。マーチが売れても様々な費用を差し引くと、実質的には1万円位の儲けにしかなりませんのでね。そんなことをIR担当者が言っていたのを思い出しました。

明日からの相場が楽しみだなぁ。

株式、みんな、売ってしまったと・・・・

浜口です。
多くの投資家が、ここもとの円安・株高で、ポジションを落としてしまったと・・・いろいろな市場関係者から、こんな声が聞こえてくる。みんな、逆張りに慣れてしまって・・・これが実態ですと。まあ日銀が、心置きなく、買ってくれましたからね。

う~む。若い方はみなさん、上げ相場を知らないから、玉を寝かせるという発想が、ないのかもしれないな。当方、ここは年の功。80年代の上げ相場を知っているから、今回のトリプルメリットは、1986年の大相場のようと妄想し、玉を寝かせまくってます。経験が生きるもんだなと、今のところ、思ってる。

まだまだ、売りませんよ。少なくとも、来年の4月まで、株の買い玉は持ったきりのつもり。むしろ、大相場に乗れない恐怖というか後悔を感じます。う~む。若い人はそんな経験、ないんだろな・・・でも当方が間違うかもしれない・・・最終的な判断は、個人個人で。

このブログでも書いた通り、去年にかけては玉を寝かすことで、いすゞの3倍相場、日野自動車の4倍相場を取ることが出来た。今年は日本郵船と清水建設、さらには野村證券にそれを期待してるんだが・・どうなるか。

高松・松山に出張②割烹みよし

浜口です。

最近はマーケットが好調なので、当方は専ら、株式相場のコメントを書いています。まあこれが本来、あるべき姿ではあるんですが・・・(笑)今までは相場が悪すぎて、株式のネタがあまりなく、グルメ・ホテル・テツのネタが多かったが・・・市場が良くなってきたんで、このあたりのブログネタの比率は、逆転していくでしょうね。まあ、それはそれとして:

週末ですし・・・今回は久々に、出張ネタを。高松・松山に出張①500系こだまと特急いしづちで松山への続きを。

今日の夕餉。瀬戸内海の魚が食べたかったので・・・・松山は大街道、割烹みよしに行ってきました。

ここは食べログの松山・割烹部門で第一位。加えて和食のコース料理、他の候補店は二名様からメニューが多いのに対し、このお店は一人からでも用意できると。加えて価格が安い。この3点に魅かれて寄らせてもらったが・・・・大正解でした。写真を。

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みよしの入り口。オーソドックスな割烹・小料理屋のイメージ。

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いよいよコース料理との対峙が。まずはアナゴ稚魚の、ほんのり生姜風味仕立て。いわゆる「のれそれ」。う~む。旨し。
誰かが、”のれそれ”?僕もあのつるっとした食感がたまらないんですと教えてくれたが…その通りだったな。

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春野菜の煮物。豆腐を酢で溶いて、クリーム状にしたものの上に、野菜を。素晴らしい。ちょこっと、フレンチのニュアンスが加えてあった。旨し。

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お造り。本マグロの稚魚とまなガツオと。う〜む。しみじみ旨し。「のれそれ」とともに、ビールとよく合う。

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さわらの漬け焼き。香ばしさと旨みと。やはりビールとよく合う。

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鮨。アジ、アオリイカ、シメサバ。何もつけずに召し上がれと。たまらんな・・・

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野菜の炊き合わせ。ほんのりとした、上品この上ないお出汁。う〜む。和食が文化遺産登録された所以、わかるような気がするな。

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ちりめん山椒ご飯。赤出汁にはお好みで、山椒をと。

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デザート。宮崎のきんかん、地のイチゴ、桜のアイスと。
このコースで、なんと4000円!旨い上に安い。これ・・・同じようなものを銀座の吉兆で食べたら、いくらするんだろな…

松山といえば、道後温泉とか夏目漱石とか秋山兄弟とか、そんなあたりを観光名物にしているケースが多いように思うが・・・・瀬戸内や豊後水道の海の幸、こんなに旨いんだから、ここをもっとアピールすれば良いのにな。つくずく、そう思いましたね。

新トリプルメリット相場と…

浜口です。

驚いた。今日オフィスで、こんなレポートが出ているのを発見した。

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三菱UFJモルガンスタンレー証券のストラテジスト、藤戸さんのレポート。確か当方と藤戸さん、同い年だったと思う。

藤戸さんも80年代の上げ相場、鮮烈に記憶しているし、現状に関し、当時との共通点、デジャブ、感じたんだろうなぁ。

当時は、円高金利低下原油安に伴う株価の大幅な上昇。今回は、円安金利低下原油安と。為替の方向感が異なるが、共通点が多い。で、新トリプルメリット相場と。違和感ない見解ですね。

円安・金利低下・原油安…トリプルメリット?

浜口です。

昨日は、日経平均が年初来高値を更新。背景には円安・金利低下・原油安があると。

なんだか、1980年代半ば、特に1986年頃かな。そんなムードになってきた。いつか見た光景。デジャヴ…既視感を感じましたね。

当時は円高・金利低下・原油安。これがバブルに向けての株高の背景だった。いわゆるトリプルメリットというやつですね。当時の流行語でした。

プラザ合意以降の強烈な円高。それに対応する日銀の金融緩和。一方で、1979年の第二次オイルショック以降、天井つけた原油価格がこの頃、ジリジリと下げを続け日本経済にプラスに。こんな展開でした。この頃も、OPECがなかなか減産合意できなかった。この点も、今回と似てますよね。

黒田日銀による追加緩和、消費税増税延期、解散総選挙…ここまででもすでにサプライズなのに、原油安のプレゼントとは。

マーケット、1980年代後半型になればいいんだか…ミニチュア版で構わないんで…と、これは当方の妄想、ポジショントークですんでね。話半分で。でもちょっとは期待してるけどな。どうなるか。

日銀にとっての誤算?

浜口です。

国内企業の業績は好調なのに、個人ベースの景況感は必ずしもよくない。特に東名阪以外の地域においては。
この点について、11月30日付け日経ヴェリタスに寄稿されている、東短リサーチ社長加藤出さんの見解が参考になります。曰く:

日銀にとっての誤算は、日銀が「早期にインフレ率を押し上げる」と言えば言うほど、消費者が警戒する現実だろう。
春以降の消費の回復の遅さは、単に消費増税の影響だけではない。所得が増えると予想できない人がまだ多いのに、日銀による事実上の円安誘導で物の値段が上がり、生活にかかるコストは上昇した。
「今後1年間の支出をどうするか」との日銀のアンケートに、「減らす」と答えた人は2013年6月から増加傾向で、14年9月には50パーセントを超えた・・・とのこと。

これが一般個人の感覚なんでしょうか。株式運用にどっぷり浸かった当方の感覚とは、かなり乖離があるが・・・・でもまぁ、企業業績は好調ですんでね。株式投資にこのような「不景気風」を持ち込まないようにしたいものです。